季節の歩みは一歩ずつ実りの秋へ 厳しい残暑のなか稲刈りがスタート 高温と水不足の影響は 秋田・湯沢市

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秋田 2025.08.26 18:16

厳しい残暑が続く県内ですが、季節の歩みは一歩ずつ実りの秋へと進んでいます。

湯沢市であきたこまちの稲刈りが始まっていました。

コメ不足による価格高騰などいわゆる「令和の米騒動」で、この秋の新米の出来に例年以上の注目が集まるなか今シーズンの収穫作業がスタートしました。

青空の下、首が垂れて黄金色に実った県の主力品種あきたこまち。

約30ヘクタールでコメの生産に取り組んでいる湯沢市三梨町の瀬川ファームでは、先週土曜日から今シーズンの稲刈りをはじめました。

中山間地の田んぼでもコメを栽培している瀬川ファームでは、十分な日照時間を確保し品質の良いコメを出荷しようと、通常より田植え時期を1か月ほど早めた稲作に取り組んでいます。

26日に稲刈りをしたのは4月下旬に田植えをしたあきたこまちRです。

瀬川ファーム 瀬川 等 代表
「水がなくて本当に難儀した年だった今年は。いままで経験したことがないな」「やっと実ったかという感じだな今年は」

収穫したコメは乾燥機に入れられ、玄米にするための籾摺り作業が行われます。

稲刈りと並行して乾燥が終わったコメの籾摺り作業が進められていますが、気になるのはこの夏の高温が与えた影響です。

瀬川 等 代表
「どうしても高温障害が出てるな」「青コメがちょっと多いという感じで」「間違いなく減る収量は。少ない。去年と比べてもやっぱり少ないな」「高温でコメ(収量)が落ちた分価格で埋め合わせするしかないな」

新潟、北海道に次ぐコメの産地、秋田で懸念される高温と水不足の影響。

コメ不足による価格高騰などいわゆる「令和の米騒動」で、この秋の新米の出来に例年以上の注目が集まるなか、今シーズンの稲刈りが始まりました。