素材や表現方法はいろいろ!世界的な作家の現代アートを集めた展覧会 戦争がテーマの作品も 秋田県立美術館
秋田市の県立美術館で、現代アート作品を集めた展覧会が行われています。
世界的な美術家などによる絵画や造形物など約100点が並んでいて、気軽に現代アートの世界に触れることができます。
秋田市の県立美術館と千秋美術館を会場に開催されている「ミネバネ!現代アートタグチアートコレクション」。
実業家の田口弘さんと娘の美和さんが、2代にわたって収集した作品を集めた展覧会です。
ジョン・レノンのパートナーだったオノヨーコさんの作品や、秋田市出身の美術家、鴻池朋子さんの絵画など104点が展示されています。
こちらは、日系ブラジル人の画家、大岩オスカールさんが手掛けた作品「氷山」です。
今にも崩れそうな建物にも見える氷山。
よく見ると、日本やオーストラリアといった島国の形をしています。
海をのぞき込んだり話し合いをしたりしているペンギンたちは、人間を表現しているとみられていて、地球温暖化などに対する問題提起が描かれています。
鴨下アナウンサー
「会場には、映像作品もあります。こちら2つのブラウン管に映し出された美しい空の映像は、およそ80年前、広島と長崎に 原子爆弾を投下した戦闘機が撮影した映像です。」
こちらは、京都出身の山田周平さんが制作した映像作品です。
”戦争そのもの”と”戦争を知らない世代”を空がつないでいることを表現し、戦争が遠い出来事となりつつある現状に抗う思いが込められています。
秋田県立美術館 佐々木佳苗さん
「現代アートって難しいとかちょっとわからないっていう方が多いと思うんですが、この展覧会では自然の営み、人間の営み、カラー、モノクロームといったちょっとわかりやすいテーマで作品を分類して展示してます。ちょっとわからないなという方も気軽な気持ちで現代アートを楽しんでいただければと思います」
「ミネバネ!現代アートタグチアートコレクション」は、秋田市の県立美術館と千秋美術館で来月7日まで開催されています。
期間中は、プロジェクションマッピングや美術家を招いたワークショップも行われる予定です。