東北6県の最低賃金の新たな額出そろう 他県に比べて秋田は? 県は経営への影響懸念の事業者へ支援金給付の考え 秋田

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秋田 2025.09.05 18:17

全国すべての都道府県で時給1,000円を超える見通しとなった、最低賃金についてです。

東北6県でも、新たな額が出そろいましたが秋田県の額は、岩手と並んで東北で下から2番目の1031円となる見通しです。

県は、最低賃金の大幅な引き上げを前に、経営への影響が懸念される事業者に対する支援金を給付する考えです。

秋田県の新たな最低賃金は、時給1,031円。

引き上げの幅は、全国でも大きかったものの、引き上げ後の新たな額は、東北の他の県に及びませんでした。

東北6県の新たな最低賃金は、最も高いのは宮城県で、時給1,038円。最も低いのは青森県で、時給1,029円です。

秋田は、東北6県の中で引き上げ額の幅が最も大きい80円でしたが、新たな額は、岩手と同じ額になる見通しです。

新たな額に変わる時期は、宮城が来月4日からで最も早く、それに続く青森が11月からで、岩手と山形も、12月からの適用を予定しています。

来年以降になる見通しとなったのは、福島と秋田ですが、秋田は東北6県で最も遅い、来年3月31日からの適用です。

県は、最低賃金の大幅な引き上げを前に、経営への影響が懸念される事業者に対する支援金を給付する考えです。

鈴木知事
「これについては毎年毎年やれる話でもありませんし。今回短期間で急な賃上げであろうと思っておりましたので」「かなり特別的な決断でこういうかたちの支援をしたと」

給付の対象は中小企業を想定していて、現在の時給から新たな時給への上げ幅が特に大きくなる事業者に対し、上限50万円を支給する想定です。

県は、国による支援制度が行われるかどうかも見極めながら仕組みづくりを進めていく考えで、事業を始める時期は現時点で決まっていません。