殺人未遂と現住建造物等放火の罪に問われている女の控訴審 仙台高裁秋田支部は控訴を棄却 

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秋田 2025.06.17 18:01

3年前、美郷町で、同居していた交際相手の男性を包丁で殺害しようとしたあと家に火をつけたなどとして殺人未遂と現住建造物等放火の罪に問われている女の控訴審で判決が言い渡されました。

仙台高裁秋田支部は控訴を棄却しました。

判決が言い渡されたのは、無職の戸澤彩香被告29歳です。

起訴状などによりますと戸澤被告は3年前の2022年5月、美郷町六郷の住宅で、同居していた交際相手の30代の男性を包丁で刺して殺害しようとしたとして殺人未遂の罪に問われています。

また、住んでいた家に火をつけ全焼させたとして現住建造物等放火の罪にも問われています。

秋田地方裁判所の一審で懲役7年6か月の実刑判決を言い渡された戸澤被告は、判決を不服として控訴していました。

これまでの控訴審で弁護側は「事実誤認がありいずれの罪も成立しない」と被告の無罪を主張していました。

仙台高裁秋田支部の齊木利夫裁判長は、殺人未遂については「凶器の刃物の危険性を十分認識していたと認められる」、放火については「証拠から自然発火とは考えにくい。当時屋内には被告のみだったことから放火の合理性は認められる」と述べ、控訴を棄却しました。

上告するかどうかについて弁護側は「本人と話し合って決める」方針です。