今年2月までが任期の鹿角市議によるパワハラ問題 市職員3人が「パワハラを受けたり見聞きしたりした」と回答 再選した現職も含まれることが判明
今年2月までが任期だった当時の鹿角市議会議員による市の職員へのパワハラについての実名アンケートで、3人の職員から、「パワハラを受けたり見聞きしたりした」とする具体的な回答が寄せられました。
名前があがった"議員"には、3月の選挙で再選した現職も含まれています。
今年2月5日までが任期だった当時の鹿角市議をめぐっては、市の職員に行った匿名でのアンケートで、回答者の約1割にあたる27人が「パワハラなどを受けたり、目撃したりした」と回答していました。
これを受け、市議会は先月、当時の議員のパワハラを調査する政治倫理審査会・政倫審を設置しています。
14日に開かれた非公開の政倫審で、今度は実名で職員に行ったアンケートの結果が報告されました。
終了後、政倫審の会長と副会長が取材に応じました。
鹿角市議会 政治倫理審査会 佐藤大介 会長
「パワハラ的な案件の記載があった、具体的な記載があった報告は、3人から出ておりました。一応その3人について、きょうの会議では現段階では『パワハラ疑い』ということですので、それらを審査していきましょうということで、みなさんで合意を図っております」
政倫審の佐藤大介会長などによりますと、職員264人に実名でアンケートを行ったところ、28人の職員が「政倫審での証言に協力する」と回答しました。
このうち3人の職員は、議員から「パワハラを受けたり、見聞きしたりした」という具体的な回答を、それぞれ1件ずつしています。
3件は「大声を上げていた」、「急に呼び出された」といった趣旨の内容で、それぞれ違う議員から言動を受けたとするものでした。
3月に改選された鹿角市議会、アンケートで名前があがった議員は。
鹿角市議会 政治倫理審査会 佐藤大介 会長
「対象者は、選挙前の議員が対象ですので、そのうちの3名だということは申し上げられます」
記者
「再選している人も含まれている?」
佐藤 会長
「あ、それは含まれていますね」
政倫審は、今月中にも、職員と議員側への聞き取りを始めます。
双方の説明などをもとに、言動がパワハラにあたるかどうかを判断します。