鈴木知事 地域の公共交通の再編に向けて新たに協議会を立ち上げる方針 バス路線の再編について議論を加速させたい考え 秋田県議会
鈴木知事は、人口減少に伴う地域の公共交通の再編に向けて、新たに県や市町村、バス事業者などでつくる協議会を立ち上げる方針を示しました。
県は、バス路線の再編について議論を加速させたい考えです。
鈴木知事が編成し、県議会に提出した県の補正予算案には、人口減少が進む中でも“地域の足”を守るため、「公共交通の再編に向けた調査費用」を市町村に助成する経費が盛り込まれています。
4日の県議会一般質問で、鈴木知事は、新たに県や市町村、バス事業者などでつくる協議会を立ち上げる方針を示しました。
鈴木 知事
「地域公共交通再構築ネットワーク協議会を新たに設置し、代替手段の導入等に関する情報共有を行い、再編に向けた全県的な働きかけを行ってまいります」
県によりますと、再編に向けた議論は8月にスタートする予定です。
利用者が極端に少ないバス路線の存続について。
また、代替手段として市町村が運営するコミュニティ交通や、予約があった時のみ運行する方式への移行に向け、議論を加速させたい考えです。
また、人口減少対策における農林水産業の位置づけについて質された鈴木知事は「農林水産業の発展なくして秋田の未来はない」と述べ、Aターンを含む新規就農者の育成や、コメをはじめとした農作物の輸出拡大により一層力を入れる姿勢を示しました。
鈴木 知事
「伸び代がものすごく大きい分野、逆に言うとこれまでポテンシャルが発揮されていなかった分野、というのが、今申し上げたような農林水産業の、例えば輸出であったりとかですね、部分的にはもっともっと何割増しとかじゃなくて、何倍を目指していきましょうというようなところもあると私は思っています」
鈴木知事は「先端技術の導入などによって生産性の向上を図り“稼ぐ力”を高めていきたい」と述べ、農林水産業の振興に取り組む姿勢を強調しました。