食品ロス削減へ「てまえどり」を鈴木知事が実践 秋田県内では年間2万6,000トン余りの食品ロス 計画的な買い物を呼びかけ
秋田県内では、家庭から出る食べ残しなどの食品ロスが、年間2万6,000トン余りにのぼると推計されています。
こうした食品ロスの削減につなげようと、消費期限が近い商品から購入する「てまえどり」を鈴木知事が実践し、計画的な買い物をするよう呼びかけました。
国が定めている6月の環境月間に合わせて、県とイオンは、連携して持続可能な社会の実現に向けた取り組みを行っています。
イオンは、レジ袋などの使い捨てプラスチックの使用削減を目指して、県内51店舗でご当地マイバスケットを販売しています。
これを使って、鈴木知事は、秋田市の官庁街近くに今年3月にオープンしたイオンスタイル山王で、消費期限が近い商品から購入する「てまえどり」を実践し、食品ロスの削減を呼びかけました。
鈴木 知事
「てまえどりです、一番手前のを取ります、秋田の大豆絹ごし」
「家はすぐなくなるんで、絶対に賞味期限が切れない」
4人の子どもがいる鈴木知事。
あらかじめリストを作っておいて、買いすぎないように心がけているといいます。
鈴木 知事
「私たち一人ひとりが、作りすぎたり出しすぎたり買いすぎたりしないように、きちっと計画的な買い物ができるようになれば、まだまだお米も不足していますけれども、そうした食品ロスの削減というか、地球環境の保護にもつながっていきますので、一緒になって取り組んでいただければと思います」
県によりますと、県内では、家庭から出る食品ロスが、年間2万6,000トン余りにのぼると推計されています。
年々減少してはいるものの、1人1日当たりの食品ロスは、約77グラムで、全国平均と比べて1.4倍の多さです。
県は、5年後・2030年度までに、食品ロス削減に向けた県民の取り組みの実施率を、50%に引き上げることを目標にして、呼びかけを続けていくことにしています。