風車の羽根落下事故 男性の死因は“多発外傷” 羽根は現場から移動
秋田市新屋にある風車から羽根が落下し、近くに倒れていた男性の死因が多発外傷とみられることが新たにわかりました。風車の設置業者は5日、折れた羽根や破片などを移動させる作業を行っています。
東京のさくら風力が設置した風車の羽根の落下事故は今月2日の午前10過ぎに発生、近くには秋田市新屋元町に住む、宍戸敬さん81歳が頭から血を流して倒れていてその後病院で死亡が確認されました。司法解剖の結果、死因は身体の複数の部分が重い損傷を受ける多発外傷とみられることが新たにわかりました。
風車には3枚の羽根がついていて、1枚は長さが40メートル余り、重さは約8トンに及びます。
事故現場では5日、落下した羽根や破片などを風車が設置してある場所まで移動させる作業が行われていました。今後は風車に付いたままの羽根の根元部分を取り外す予定ですが、まだ作業の目途は立っていないということです。
3月には風車の動きを止めて法定の点検を、また事故前日には風車を回したまま目視による点検が行われましたが異常は見つかりませんでした。今後、原因究明が進められます。