水害相次ぐ中…「防災講座」で大学生などが住むまちの地形を知る重要性学ぶ 2年前の絵秋田市の水害をテーマに 秋田

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秋田 2025.09.03 18:10

各地で水害が相次ぐ中、まだ夏休み期間中のノースアジア大学で学生と市民を対象にした「防災講座」が開かれました。

2年前の秋田市の水害をテーマに、自分たちが住むまちの地形を知っておく重要性を学びました。

秋田市下北手にあるノースアジア大学です。

3日は、学生と地域の人達が一緒に学ぶ「防災講座」が開かれました。

2年前秋田市を襲った水害を改めて学び直します。

佐藤克枝教授
「私たち2年前に被災してるんですけれども、場所によっては本当にこう低かったりちょっと低かったり。見ていただくと明田地下道は全く真っ青(低い)なんですね。本当にちょっとした差で違ってるんだなっていうのがわかります」

講師の1人は、元自衛官の佐藤克枝教授です。

防災行政の専門家「地域防災マネージャー」の資格を持っています。

佐藤教授は自分たちが住むまちの高低差など地形を知っておく重要性を伝えました。

また参加者はアプリを使って、水害を疑似体験しました。

道路が濁り水で冠水すると、高さ数十センチでも、路面は全く見えなくなり、穴や側溝など危険に気づきにくくなります。

2年前、秋田市では1メートル以上の浸水被害にあった地域もありました。

ほかにも災害時の食事や救護の方法など多岐にわたった講義を20人あまりが受け、学びを深めました。

受講生
「(秋田市の水害は)思いもよらないことが突然起きるんだなっていうのを実感した出来事でもあったので、本当に先生の授業でこういう話するのは、改めて考えたりできるのがすごく貴重な機会だなと思いました」

受講生
「あすは我が身というか、きのうも雨ひどかったりとかして」「不安抱えている方もいると思うので、そういう方たちに何か支えとなるものを私たちも情報提供できればなと思っております」

受講生
「地図上でどこが特に危ないかっていうことをしっかり理解しながら特にそこら辺に住んでいる方々自身も認識してもらって注意喚起していければいいなという風に思ってます」

佐藤克枝教授
「大学というのは地域に貢献できてこその大学だと思っておりますので、こういったものを学生も訓練して、できるようになったものを地域の方とシェアしたいという気持ちが強かったです」

主催したノースアジア大学は「いつどこで起こるかわからない災害を常に『自分事』として捉え備えてほしい」と話していました。