【こどもの日特集】全国大会優勝経験も!スーパー暗算少年に密着 県内5人目「暗算十段」取得の小学5年生の挑戦
「こどもの日」の特集、5日と6日の2日間、才能にあふれた子どもの姿をお伝えします。
5日は、そろばんをきっかけに暗算を極め、県内でたった5人しかいない「暗算十段」を取得。
全国大会でも優勝したことがある、秋田市の小学5年生です。
■「スーパー暗算少年」の驚きの実力とは
秋田大学の附属小学校5年、進藤優仁さん。
全国大会で優勝したこともある、「スーパー暗算少年」です。
瞬間的な思考力、暗記力、集中力が求められ、「頭脳の格闘技」とも呼ばれる、そろばん。
そろばんを使っての計算は左脳を、そろばんをイメージして行う暗算は右脳を発達させる効果があるといいます。
教育雑誌や辞典などの出版を手がける会社が去年11月に調査した「小学生の習い事ランキング」によると、そろばんは、サッカーや野球を上回る「6位」で、今なお根強い人気を誇ります。
関向良子アナウンサ
「暗算を続けて良かったことは?」
中学3年生
「数学の途中式とかが、筆算を使わずに暗算で早く出来て、それが結構自分的にはいいなって」
進藤優仁さん
「スーパーとかの会計をする前に、何円とかを分かるから、買い物とかしやすい」
進藤さんは、暗算能力を伸ばすことに特化する「秋田あんざんアカデミー」に通っています。
多くの珠算教室では、そろばんを使って計算力を高めますが、この教室では、ひたすら暗算を鍛えぬきます。
桁が大きい掛け算・割り算や、画面に瞬間的に表示された数字を足し引きするフラッシュ暗算の練習を欠かしません。
その成果を発揮して、進藤さんは、ここ1年ほどで、東北大会や全国大会で3度の「優勝」を飾りました。
そして。
進藤さん
「この賞状は、日商検定の暗算段位の賞状です。十段です」
今年2月には、9回目のチャレンジで、暗算の段位として最上位の「十段」を取得。
県内で5人目という快挙達成です。
兄に誘われ、5歳でそろばんに触れた進藤さんは、すぐに「解ける喜び」に魅了されました。
放課後はもちろん、学校が休みの日でも、教室に通い続けています。
そのレベルの高さから、普段は年上の中学生や高校生と競い合うことが多いという進藤さん。
それでも、練習が終われば一人の小学生に戻ります。
■目指せ満点優勝!全国大会に向けた予選に密着
先月29日。
「スーパー暗算少年」進藤優仁さんの姿は、秋田市の商工会館にありました。
そろばんの全国大会の県予選に臨むためです。
進藤さん
「見直しも結構早くできて、時間もあるので、そこを本番では注意してできればいいかなって」
「目標は満点で優勝することです」
進藤さんが出場するのは、掛け算や割り算など6種目の得点で争う小学生の「個人競技」のほか、年齢を問わず全ての出場者で争う「読み上げ暗算」など、合わせて4つの競技です。
中でも、個人競技で「満点」での優勝を目指します。
約3時間にわたって行われた全国予選。
表彰式を前に、驚きの発表がありました。
なんと、小学生の個人競技で2人の「満点」が出たのです。
規定により、上位2人での決勝が行われました。
最後まで集中力を切らさず、戦い抜いた進藤さん。
果たして結果は…。
「ジュニア部門、総合競技優勝、113番・進藤優仁さん。秋田大学教育文化学部附属小学校。得点、600点」
見事、優勝しました。
進藤さん
「やっぱり満点が取れたことも嬉しいんですけど、決勝の舞台に立てたことも嬉しかったです」
「今回練習したことを踏まえて、全国大会でもそれを生かせるといいなと思いました」
「目標は?」
「もちろん優勝です」
進藤さんは、小学生の部の個人競技のほかに、年齢を問わず出場者全員で争った暗算競技などでも上位に入り、全国の舞台への挑戦権を獲得しました。
次の目標は、もちろん再び全国の頂点に立つことです。
進藤さんが出場する「そろばんグランプリジャパン2025」は、7月に兵庫県で開かれます。