戦後80年の平和祈念行事 講演会などを通して平和への思いを新たに
戦後80年の平和祈念行事が秋田市で開かれ、講演会などを通して参加者が平和への思いを新たにしました。
秋田市や市民団体などが主催した17日の平和祈念行事では、秋田市出身のフォトジャーナリスト=高橋智史さんが自らの経験を振り返りました。
高橋智史さん「避難民キャンプの中に設置されたこれは簡易的なクリニック、その中でご高齢のおばあちゃんが治療を受けていました。しかし、私が取材をしている目の前でおばあちゃんは命を落とされました。」
高橋さんは、先月、タイとカンボジアの国境地帯で発生した両国の軍による武力衝突で地元住民が巻き込まれた様子をシャッターに収めました。政府による弾圧も激しいカンボジアでの取材はおよそ20年にわたります。
高橋智史さん「伝え関心を持ってもらいそして動き出してくれる人々を増やすことでよりよい世界を築くことができると信じています。」
女性「写真によって訴える力ってすごいなって思いましたね。なんか聞いてて胸がいっぱいになってしまいました」
伊藤津紀子さんの語り「爆撃の夜が明けて戦争は終わりました。平和になるちょっと前に死んだ人たちはなんだったんのですか」
平和祈念行事では終戦前夜に起きた土崎空襲を題材とした演奏会も開かれ、訪れた人たちが平和の尊さを改めて確かめました。