仙北市角館町の「西宮家」全面改修で宿泊施設にリニューアル 滞在型の観光地を目指して来春オープン予定 秋田
仙北市角館町でレストランなどを営業してきた「西宮家」が、全面改修され、蔵の趣を生かした宿泊施設に生まれ変わります。
5年前に一部の蔵を改修して始めたホテルの利用が好調で、残るその他の蔵も客室にリニューアルして、来年春のオープンを目指します。
廣田裕司アナウンサー
「こちら、西宮家の敷地内には、たくさんの蔵がありまして、この北蔵も長くレストランとして親しまれてきました。私も入社1年目から来た記憶があります。この北蔵を含め、敷地内の蔵がホテルに生まれ変わります」
仙北市角館町にある西宮家は、400年以上の歴史を誇る武家屋敷です。
敷地内と、近くにある、合わせて3つの蔵は、仙北市とJR東日本秋田支社などが連携して改装し、5年前から「和のゐ 角館」として営業しています。
内装は、元々使われていた蔵の特徴や趣が生かされています。
廣田アナ
「こちらは漬物・ガッコを貯蔵するために使われていた蔵でした。そのお風呂はというと、漬物樽をイメージした作りになっています」
春には枝垂桜を眺めながら…なんていうことも楽しめる蔵の宿は、2020年にコロナ禍でオープンを迎えたものの、その後、予約数は右肩上がり。
これまでの稼働率は6割ほどだそうです。
この手ごたえをもとに、今後は西宮家全体をJR東日本秋田支社がリニューアルして、宿泊施設を拡張します。
新たに、2つの蔵と、母屋の離れ座敷だった部分を改修し、客室は全部で6つになります。
また、土産物などを販売していた米蔵は、レストランとなる予定です。
これまでの宿泊客の半分以上を占めるのが外国人観光客で、地域への波及効果にも大きな期待がかかります。
JR東日本秋田支社 井料青海 支社長
「可能性がすごくあるという風に考えております。特に欧米のお客様というのは長くいらっしゃったりとか、我々が期待する以上の消費をしていただくとか、単価的にも非常に大きな額も含めてですね、様々な形で地域に貢献していただけるということも見えておりますので」
通過型ではなく、滞在型の観光地を目指して。
西宮家を全面リニューアルするホテル「和のゐ 角館」は、来年春にオープン予定です。