風車の羽根落下から2週間 管理を委託されている会社の幹部が初めて現場を視察 原因などについて「事故調査委員会の見解を踏まえたい」

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秋田 2025.05.16 18:17

秋田市新屋に設置されている風車の羽根の落下から2週間が経ちました。

その風車の管理を委託されている会社の幹部が、16日、初めて現場を視察し、報道機関の取材に応じました。

しかし、原因などについては“事故調査委員会の見解を踏まえたい”という考えを示すにとどまりました。

委員会は、時期や場所、内容を含め、非公開で行われます。

太田朋孝 記者
「事故の発生から2週間が経ちますが、こちら、現場に通じる道路は今も通行規制が続いています。ここからは木の隙間から風車が折れているのがわずかに見えます」

16日午前、羽根の落下事故があった秋田市新屋の風車を設置した東京のさくら風力と、管理を委託されている、茨城の日立パワーソリューションズの幹部が現場に入りました。

折れた羽根の状態や、落下した部分を重点的に確認したということです。

日立パワーソリューションズは、この1年で4回、望遠カメラや目視などで風車の点検を行ったほか、24時間体制で遠隔監視してきたと説明していますが、事故は発生しました。

「初めて現場に入った」という、日立パワーソリューションズの幹部は。

日立パワーソリューションズ 再エネソリューション本部
佐藤博之 本部長
「かなり大幅な破断があったといったところではあるんですけれども、いかんせんやっぱりそこに至ったメカニズムといったところが非常に重要かなと思っております。そこはやっぱり個人的な意見というよりは、第三者の意見を交えたところで、発言という形でさせていただければと思っております」

原因などについては“事故調査委員会の見解を踏まえたい”という考えを示すにとどまりました。

また、さくら風力は16日、12日に立ち上げた事故の調査委員会について、時期や場所、それに内容を含めて非公開で行うと明らかにしています。