地域住民の安全確保へ 風車の点検作業を市の職員が視察 ドローンを使った点検など 秋田市

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秋田 2025.05.23 18:11

風車の羽根の落下事故を受けて、県内各地では、風車の設置状況の確認が進められています。

独自に事業者へのヒアリングを行っている秋田市は、23日、担当者が、市内にある風車の点検作業を視察しました。

秋田市の職員が視察したのは、秋田市向浜にある、東京のユーラスエナジーが設置した風車です。

風車の羽根の落下事故を受けて始めた事業者へのヒアリングの一環で、損傷がないかを調べる、ドローンを使った点検の様子を確認しました。

市職員
「なかなか双眼鏡とかだと見えない傷とかもドローンだと見られる」
ユーラステクニカルサービス 事業推進部 髙木晋洋 部長
「そうですね。どうしてもやはり双眼鏡でラフに見ると見落としっていうのも当然出てきますので、ドローンですと、映像が画像としてしっかり残りますので、その後でもしっかり自分たちでパソコンでもゆっくり見ることができるので」
「その損傷の度合いに応じて、すぐやらなきゃいけないのか、しばらく置いておいて、計画を立ててから対応するのかというところのレベルを判断します」

風車の羽根は、雷や雨風にさらされることで、穴が開いたりひび割れしたりするといいます。

損傷をいち早く発見することが、事故を未然に防ぐことにつながります。

ユーラステクニカルサービス 事業推進部 髙木晋洋 部長
「秋田の地域におきましては、特に雷が多いということもありまして、年に2回ドローン点検をやっています。ほかの地域におきましては年1回なんですけども、秋田の地域におきましては年2回」

風車には、設置している環境に合わせた管理が求められています。

国が管轄するため、秋田市は、これまで直接的な視察などは行っていませんでしたが、今後は事業者と協力しながら、地域住民の安全を確保していきたい考えです。

秋田市 新エネルギー産業推進室 藤原守さん
「なかなか現状を知らなかった部分がありますので、まずは現状を認識させてもらって理解して、行政として次にどういったことをすべきか、どういったことをできるかということをまた検討、考えていきたいというふうに思います」

秋田市は、市内に風車を設置している11の事業者へのヒアリングを今月中にも終わらせる予定で、適切な管理を呼びかけていくことにしています。