コメ価格が高騰!でもたくさん食べてほしい…地元農家が開発した収量の多い新品種の生産が本格化 その名は「ズッパーサン」 秋田・大館市
コメの価格が高止まりする中、期待が高まっている品種があります。
その名前は「ズッパーサン」。
ちょっと変わったこのコメは大館市の農家が開発した新たな品種で、収量が多いのが特徴です。
今年から本格的な生産が始まりました。
週末のぐずついた天気から一転、青空が広がった、19日の大館市。
約50年にわたってコメを作り続けている畠山和夫さんの田んぼでも、午前中から田植えが行われていました。
植えられているのは、畠山さんが開発したコメの新たな品種、「ズッパーサン」です。
畠山和夫さん
「最終的な収量がですね30パーセントほど増加します。つまり、生産性が高まるということで農家さんにとっては収量が飛躍的に伸びますので、非常に人気がでると思います」
14年前の2011年8月。
畠山さんは「あきたこまち」の田んぼの中で、丈が高く、もみの粒が大きいイネを見つけました。
「あきたこまち」が突然変異したもので、可能性を感じた畠山さんは8年をかけて、新たな品種に育て上げました。
去年「ズッパーサン」として、新たな品種に登録。
個人での品種開発と登録は非常に珍しいということです。
「あきたこまち」よりも、コメの粒が大きいズッパーサンは弾力のある食感や甘みも特徴だといいます
畠山和夫さん
「たくさんおコメを生産できるように本当にこん身から力を込めて勉強して、毎日の農作業に力こぶを入れたいなと、こういうふうに思っています」
秋田弁で「たくさん」を意味する「ずっぱり」から名付けられたズッパーサン。
コメが不足し、価格が高止まりする中で畠山さんは多くの人に「ずっぱり」食べてもらいたいと期待しています。