一度閉幕した花火大会を継承 八峰町の夜空に大輪1200発
10日夜、八峰町で花火イベントが開かれ、1200発の大輪が夏の夜空を彩りました。一度は幕を閉じた花火大会を継承して新たなイベントを立ち上げ、今年も運営に奔走した男性を追いました。
かつて銀山のまちとして栄えた八峰町八森の中浜地区のまちおこしのためおよそ40年前に始まった花火大会。
いまは、小野秀太さんをはじめとした地元の商工会などでつくる実行委員会のメンバーが運営を担っています。
小野さんには持病の腰痛をおしてでもイベントを成功させたいわけがあります。
小野秀太さん「住民の皆さんというか続けてほしいという思いがかなり強かったのでそれに応えるような形でやっていけたらなと」
離れ小島の雄島から打ち上げる花火大会はおととし、担い手の高齢化に伴い一度は歴史に幕を閉じました。
どうにかして花火大会を再開し、続けていくことはできないものか。
小野さんたちは“屋台村”や音楽も盛り込んだ「八峰花火フェス」と題した雄島の花火を継承するイベントを去年立ち上げました。
地域の風物詩の保全・継承に取り組む大手飲料メーカー=キリンの「晴れ風アクション」という支援事業に採択されたことが大きな後押しとなりました。
にぎわうイベントのさなかも小野さんは汗を流していました。
小野さん「モバイルバッテリー、文化ホールにありました」
落とし物の管理も小野さんの仕事のひとつです。
全ては安心して花火を楽しんでもらえるように。
グループ客「生まれた時から(見てる)」
女性客「なんかさみしいなと思って涙出てきたけど今年もまたやってくれるっていうからすごくうれしかった。八森が盛り上がってくれるからすごくうれしいです」
男の子「僕一度も(花火)見たことないです。なんかすごそうだと思いました」
男の子「夏休みで一番楽しみ」
そして、いよいよ迎えた花火の打ち上げ。
「3、2、1、スタートです」
生まれ育った町の大切な行事に。
夏の夜空を彩るおよそ1200発の大輪が多くの人のふるさとへの思いを照らしました。