折れて落下した風車の羽根を現場から搬出 事故からまもなく4週間 原因の分析や検証がようやく本格化へ 秋田市

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秋田 2025.05.28 18:04

秋田市新屋にある風車の羽根が折れて落下した事故からまもなく4週間です。

現場からはようやく破損した羽根が運び出されました。

今後、折れた原因の本格的な分析や検証が行われます。

秋田市新屋にある東京のさくら風力の風車は今月2日、回転中に羽根が折れて落下し、近くで倒れていた男性が搬送先の病院で死亡が確認されました。

破損した羽根は先週金曜日、23日までに回収と撤去が終わり、その後、残りの2本も支柱から取り外されました。そして、28日。

進藤記者
「いま大型トラックが現場に入っていきます、落下した部分と撤去された根本を運び出す作業がこれから始まります」

風車の維持、管理を行う日立パワーソリューションズは28日、破損した羽根を茨城にある施設に輸送しました。

今後、風車の製造元のドイツのエネルコン社などと、折れた原因の分析や検証を行うことにしています。

風車を設置したさくら風力は、事故調査委員会の進捗については非公開としつつも「羽根が輸送されたことでおおむね検証材料がそろったことになるので、事故原因の早期究明に努めたい」という考えを示しています。

街の人からは立ち入れるようになったことに安堵する声が聞かれた一方で、今後の対策について懸念する声もありました。

散歩に来た大学生
「どういう経緯があったのかっていうのはちょっと真相を探る必要があるかなとは思います」
「簡単に立ち入れるといえば立ち入れちゃうところではあるので、なんか囲いみたいなものがあればいいかなとは思いますかね」
「秋田ってすごいこの風力発電がすごく盛んなので、もうちょっとなんだろ劣化古くなってると思うので、そういうのをちゃんと見てほしいなって思いました」

地元の漁師
「ずっとあっち遠回りしてあったんだよな、それでやっとここ通るに良くなって助かってる本当に」
「これで2回目だからはっきり言ってやめてほしいな」

地域の憩いの場にある風車で起こった今回の事故。

原因の究明に加えて適切な再発防止策が求められます。