秋田内陸縦貫鉄道で新社長が就任へ 昨年度は10年ぶりに2億円を超える赤字 厳しい経営状況が続く 秋田・北秋田市

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秋田 2025.06.09 18:09

秋田内陸線を運行する第三セクターの秋田内陸縦貫鉄道は昨年度、10年ぶりに2億円を超える赤字となりました。

厳しい経営状況が続く中、新たな社長の就任が決まりました。

秋田内陸縦貫鉄道の吉田裕幸社長は9日、2017年から務めてきた社長を今月をもって退く考えを明らかにしました。

秋田内陸縦貫鉄道 吉田裕幸社長
「次の10年、会社が走り続けるためにきっと新しい力が必要なんだろうなというふうに私自身理解しましたし、これまで以上に急な坂道を上ることになると思っています。その急な上り坂を上りきるための新しいエネルギー、新しい風、新しい力が必要なんだろうという判断があって、(今年)1月から結論を導いたところであります」

新たな社長は、東京都出身で大手旅行代理店のJTBに勤務する長峰英雄氏58歳で、今月23日の株主総会などを経て正式に就任します。

また、秋田内陸縦貫鉄道の昨年度の決算が2億1,841万円の赤字となったことが発表されました。

収入は前の年度から700万円あまり増えたものの、人件費や除雪費の増加、それに燃料費の高騰などを受け支出が2,700万円あまり増えました。

赤字額は2014年度以来10年ぶりに2億円を上回りました。