独特なリズムで町に活気 願人踊り
八郎潟町におよそ300年前から伝わる伝統行事、願人踊が行われました。多くの町民が毎年楽しみにしている行事で、町内は活気に包まれていました。
願人踊はおよそ300年前、八郎潟町が羽州街道の宿場町として栄えていた江戸時代に、諸国を行脚していた修行僧によって伝えられたといいます。手と足を一緒に繰り出す独時の身のこなしから一直踊りとも呼ばれています。
一日かけておよそ300軒の商店や家々を練り歩いて踊る門付けには、無病息災や豊年万作の願いが込められています。
願人踊の見どころの一つが金をだまし取ろうとする山賊と翁の駆け引きが笑いを誘う歌舞伎を題材にした寸劇です。
大勢の“観客”を前に担い手たちも格別の思いです。
定九郎「伝統を自分たちも継承しているっていう、ことに誇りもありますしすごいあのきょうもいっぱいいろんな人が見に来てくれたのでうれしいっすね」
八郎潟町の伝統芸能を継承していこうと活動する団体によって、地元の小学校の児童の「子ども願人踊」も披露されました。
地元に根差した伝統の踊りが担い手たちを通して今年も町に活気をもたらしました。