秋田市新屋で風車の羽根が落下し近くで男性が死亡していた事故を受け 市が独自に他の風力発電事業者にも聞き取りを開始
秋田市新屋にある風車の羽根が落下しその近くで見つかった男性が死亡した事故についてです。
秋田市は事故があった風車以外の風力発電事業者にも7日から独自に聞き取りを始めていて、安全管理の徹底を呼び掛けています。
秋田市新屋にある風車は東京のさくら風力が設置したもので、今月2日羽根が落下する事故が起きました。
羽根は根本部分から折れていて支柱から80メートルほど離れたところに落ちました。
さくら風力によりますと、この風車についている羽根は長さ40メートル余りで重さは約8トンです。
落下場所周辺には多くの破片が散らばっていたほか、その近くでは秋田市新屋元町に住む宍戸敬さん81歳が頭から血を流している状態で見つかり、その後死亡が確認されました。
死因は体の複数部分が重い損傷を受ける多発外傷とみられています。
さくら風力が県内に設置した風車は秋田市の1基のみですが、青森にある22基は現在、運転を停止しているということです。
今後、本体についている羽根を取り外すことにしていますが具体的な作業日程については調整中だと説明しています。
事故を受けて、秋田市は市内に風車を設置しているさくら風力以外の11の事業者について点検の実施状況や事故後の対応などの聞き取りを7日から始めました。
発電事業自体は国が管轄しているため、あくまでも再発防止のため安全管理の徹底を呼び掛けているということです。
事故があった風車と同じ型のものは県内に58基あります。
県は県内で風力発電を行うすべての事業者に注意喚起を促す文書を送っています。
事故発生から5日が経ちました。
警察などによる原因の究明が進められています。