県内の日本酒の出来栄えを審査 酒米の価格高騰や猛暑を乗り越え…蔵元の努力で高品質の仕上がり 秋田市
県内の蔵元が仕込んだ日本酒の出来栄えを審査する恒例の品評会が、秋田市で始まりました。
酒米の価格高騰やここ数年の猛暑など日本酒造りを取り巻く環境が厳しさを増す中ですが、今年も高い品質に仕上がっているということです。
「清酒品評会」は、日本酒造りの技術向上を目的に、秋田県酒造組合と県が毎年開いています。
今年は県内26の蔵元から「吟醸酒の部」に46点、「県産米の部」に43点が出品されました。
11日は15人の審査員が、味や香りなどを丁寧に確かめていました。
原料となる酒米の価格高騰やここ数年の猛暑の影響で日本酒造りを取り巻く環境が厳しさを増す中ですが、今年も各蔵元の努力で高い品質に仕上がっているということです。
県総合食品研究センター 上原智美審査長
「(暑さでコメが)溶けにくい年っていうのは、お酒がややもすると少し薄い形になってしまうんですけど、見た限りではそういうものがなくて、香りがあって、コメのうまみがしっかりのったお酒になっているというふうに拝見しました」
秋田県酒造組合 伊藤康朗会長
「原料米が高騰したからといって、安易に安くして、原価を安くしてですね、品質を下げるということは避けたいと考えています。ほとんどの蔵元さんがやっぱりそういったところで苦慮されておりますので、どうやったら品質を下げずに、高騰した原料米の部分をカバーできるかということを、今、そういった手法を使ってやっております。アルコール度数を下げるという手もあるんですけども、やはりちょっと味に影響がありますので」
審査は12日も行われ、結果は来月21日に発表されます。