【特集】初のインターハイへ!陸上短距離2種目で出場の女子選手に密着 「後半の追い上げに注目して」
陸上の短距離種目、100メートルと200メートルの2種目でインターハイ出場を決めた、3年生の女子選手がいます。
高校での競技生活の集大成、夢の大舞台に向けて、チームメイトに支えられながら、さらなる高みを目指す姿を取材しました。
秋田高校陸上部3年、鈴木希実選手。
173センチの長身を生かした伸びのある走りが持ち味の、スプリンターです。
5月の全県総体では、100メートルと200メートルで個人2冠を達成。
さらに、先月の東北総体ではいずれも自己ベストを更新し、2位に。
2種目で、自身初のインターハイ出場を決めました。
鈴木 選手
「どっちもすごい僅差で2位だったので、終わった直後はすごい悔しくて、けど自己ベストが出たっていうのは、このタイミングで出せたのは、すごい自分の自信になったかなと思います」
インターハイの開幕まで1か月を切ったこの日は、自分の走りとひたすら向き合う「課題練習」に取り組みました。
鈴木 選手
「前半が苦手なので、歩幅っていうかピッチ自体はゆっくりでもいいので、ちゃんと加速して、得意な後半につなげるっていうのを意識してやります」
地面をグイグイと押して加速する感覚を身につけるために、短い距離の練習を繰り返します。
自分と向き合う個人練習の支えとなるのは、チームメイトとのたわいもない会話です。
鈴木 選手
「私がしっかりしていないのもあって、後輩に頼ることも多いです」
後輩
「いや、しっかりしてますよ」
記者
「どんな先輩ですか?」
後輩
「やっぱり頼りになります。一緒にマイルを走ったことがあるんですけど、2走3走でバトンを渡すときの安心感がすごかったです、かっこいいです」
鈴木 選手
「すっごい本番前緊張しちゃって、もうずっとどうしようって言っちゃうんですけど、後輩に速いから大丈夫ですよって言ってもらえるので。みんな大丈夫って言ってくれるから大丈夫なのかもしれないって思って、東北とか県大会とか走れましたね」
チームメイトの支えもあり、精神的にも技術的にも大きく成長できたという鈴木選手。
初めてのインターハイでの目標は。
鈴木 選手
「もっとまだ改善できるところはあるので、ひとまずは県高校記録とか県記録を200は狙っていきたいなって思っています」
「インターハイは今までで一番いい走りというか、自分らしい走りをするので、後半とかどれだけ追い上げるのか注目して見てほしいです」
高校での競技生活の集大成。
鈴木選手は、夢の大舞台に向けて、すでにスタートを切っています。
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鈴木選手が出場するインターハイの陸上は、広島市で、今月25日から競技が始まります。
100メートルは、大会2日目の26日に。
200メートルは、大会4日目の28日に行われます。