男鹿市のマンホール内での死亡事故受け安全対策検討委員会が最終提言 安全管理方法の明示や技術開発等を求める 県は報告書の公表時期を一転未定に
今年3月に男鹿市で起きたマンホール内での死亡事故を受け県が設置した安全対策検討委員会の最終会合が開かれました。
委員会は、作業員への安全管理方法の具体的な明示やマンホール内に入らないで作業する、技術の開発など最終提言をまとめました。
東京大学大学院特任准教授 加藤裕之委員長
「やはりその再発防止には起こってしまったことをしっかり分析して、その結果をなるべく早くオープンにしなきゃダメですよね、先ほど部長からもいずれなるべく早くという話ありましたけども、しっかりと透明性高めてなるべく早くオープンにすると、それが同じような事故を全国的にも起こさないために一番重要なことだというふうに私は思っております」
会議の冒頭、加藤裕之委員長は早期の調査結果の公表が重要だとの認識を示しました。
この事故は今年3月、男鹿市脇本樽沢の県道で県が管理する下水道管の復旧工事を行っていた男性作業員3人が、マンホールの中で相次いで倒れてその後死亡したものです。
酸欠になった可能性が高いとみられています。
事故を受け、県は安全対策検討委員会を設置し有識者などが話し合いを重ねてきました。
29日の最終会合で委員会は、作業員への安全管理方法の具体的な明示やマンホール内に入らないで作業する、技術の開発など最終提言をまとめました。
東京大学大学院特任准教授 加藤裕之委員長
「一般的に安全管理の規則を守りましょうとか、それだけではなくてやはり、もう少し下水道という地下の構造物そこは今までわかってないようなことがやはり常に起こりえるんだという意識をもって現場に臨むと、そこは一番大事なポイントじゃないですかね」
一方で、前回の委員会のあと、県は再発防止策を盛り込んだ報告書をなるべく早く公表したい考えを示していましたが、一転して公表時期を未定としました。
その理由について、警察や労働基準監督署の捜査が続いているためと説明しています。