秋田市新屋で風車のプロペラの一部が落下 近くにいた81歳男性が死亡 落下の瞬間が映像に
2日午前、秋田市新屋の雄物川河口付近で、風車のプロペラの一部が落下しているのが見つかりました。
近くでは、意識不明の状態で頭から血を流した男性が見つかり、搬送先の病院で死亡が確認されました。
警察が、詳しい状況を調べています。
進藤拓実 記者
「秋田市新屋です。この時間帯、とても風が強く吹いています。この先に風車があるんですが、プロペラの1つが完全に折れてしまっています」
プロペラの一部が落下したのは、秋田市新屋の雄物川河口付近に設置されている風車です。
警察と消防によりますと、2日午前10時15分ごろ、「風車のプロペラが落ちている」と、近くを通りかかった人から消防に通報がありました。
駆けつけた消防が、落下したプロペラの一部のそばで、意識不明の状態で、頭から血を流した男性を発見し、病院に運びました。
運ばれたのは、秋田市新屋元町に住む、宍戸敬さん81歳で、その後、死亡が確認されました。
こちらは秋田市大森山に設置している、秋田放送の情報カメラの映像です。
午前10時すぎ、プロペラの一部が折れて、落下する様子が確認できます。
こちらが宍戸さんのそばに落ちていたプロペラの一部です。
風車を設置した東京のさくら風力によりますと、運転が始まったのは2009年です。
翌年の2010年にも、この風車は、大荒れの天気のあと、プロペラの一部が落下していました。
近くで働く人
「正直これで強いっていう風のようにはあまり感じませんでした。強い日ではあると思うんですけど」
「なんか怖いですね。そんなに簡単に折れるものなのかっていう感じで思ってしまいます」
2日の秋田市は、朝から風が強まり、午前8時前に23.0メートルの最大瞬間風速を観測していました。
発見時、宍戸さんのそばには、壊れた自転車が倒れていたということで、警察が、関連を含めて詳しい状況を調べています。