2027年に県内で開催される全国育樹祭に向け実行委員会を設立 総会では育樹祭の成功に向け機運を高める 秋田県
再来年、50回の節目を迎える全国育樹祭が北秋田市と大館市を会場に開かれます。
23日は実行委員会が設立され、初めての総会が開かれました。
総会では秋田の豊かな森林資源の循環利用を促進することなどを確認し、育樹祭の成功に向け、機運を高めました。
実行委員会は県のほか、農林水産業や観光業、それに教育関係団体などのメンバーで構成されています。
初めて開かれた総会には、鈴木知事や北秋田市の津谷永光長など、40人が出席しました。
全国育樹祭は森を育てる大切さを広く伝えようと1977年から毎年秋に開かれていて、第2回の1978年は旧田沢湖町が会場になりました。
「植樹祭」で天皇皇后両陛下が植えられた樹木を、「育樹祭」で皇族殿下が手入れされます。
県内では2008年に北秋田市で全国植樹祭が開かれていて現在の上皇・上皇后両陛下が、秋田を代表するブナやスギなどの樹木を植えられました。
再来年の育樹祭では、秋篠宮ご夫妻がこのとき植えられた樹木をお手入れされることになっています。
開催まで約2年半。
県の担当者は、秋田の土地のおよそ7割を占める豊富な森林資源に触れながら、育樹祭を開催する意義について述べました。
県農林水産部全国育樹祭推進室 今川順室長
「本県において全国育樹祭を開催することは、その目的である継続して森を守り育てることの大切さを普及啓発し、国民の森林に対する愛情を培うことに加え、県土の保全や環境を守る意識の高揚につながるほか、本県の美しい自然や歴史、文化、新鮮な農林水産物などの魅力を全国に発信する絶好の機会であります」
また県は、スギの人工林の面積が全国一を誇る秋田で、樹木を適正な時期に伐採し新たに木を植える「森林資源の循環利用」の大切さもPRしていく考えです。
「第50回全国育樹祭」は、2027年10月に北秋田市と大館市を会場に行われます。