最低賃金 秋田は過去最大の引き上げで1,031円に

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秋田 2025.08.25 19:00

秋田県の最低賃金が、現在よりも80円引き上げられ1,031円となる見通しとなりました。引き上げの目安額として国の諮問機関が示した額を上回り、引き上げの幅は過去最も大きくなります。

おととしまで800円台だった秋田県の最低賃金は、去年、900円台にまで引き上げられ、現在は、時給951円です。

全国の引き上げ額の目安を示す、国の諮問機関は今月、すべての都道府県の時給を1,000円台にするべきとの見解を示し、秋田については、現在から64円引き上げとなる時給1,015円の目安額が示されていました。

最終的な引き上げ額は、県内の経済・雇用状況を考慮して決めることになっていて、その話し合いの場である審議会が開かれました。

話し合いを行ったのは、県内の会社経営者の代表と、労働者の代表ですが、両者の話し合いでは結論が出ず、審議会のメンバーである学識経験者が両者の意向を踏まえ、結論を示すことになりました。

その結果示された金額は、これまでの額を80円引き上げた、時給1,031円で、国の諮問機関が示した目安額を16円上回りました。

引き上げ額の幅は、過去最も大きくなっています。

大幅な引き上げに伴う準備期間が必要であるため、秋田労働局は、新たな額を、来年3月31日から適用することにしています。