「バスの運転士になりませんか?」大館市で体験会 県内では約15年で運転士がほぼ半減 路線バスの減便や廃止が相次ぐ
803人が426人に。15年余りでほぼ半減したのは、県内で路線バスを運行する主要な3つの会社で働くバスの運転士の数です。
県内では、運転士不足を一番の理由にした路線バスの減便や廃止が相次いでいて、担い手の確保が大きな課題となっています。
こうした中、バスの運転に興味を持ってもらおうという体験会が大館市で開かれ約30人が参加しました。
体験会は県内のバス事業者でつくる、秋田県バス協会が開いたものです。
バスの運転士不足が深刻化する中、新たな担い手の確保につなげようと5年前から開かれています。
18日は行政関係者も含めて約30人が参加し、自動車学校の指導員に教わりながらバスの運転を体験しました。
秋田県バス協会によりますと、県内で路線バスを運行する主要な3つの会社のバスの運転士は2007年には803人でしたが、去年12月時点では426人となりました。
15年余りの間に、ほぼ半減しています。
深刻な運転士不足を一番の理由にした路線バスの減便や廃止が相次いでいるほか、貸切バスでも、予約の希望に応えられないことがあるといいます。
平均年齢も上昇傾向にあるバスの運転士。
担い手の不足は、高齢化で退職者が増える一方で、若い世代を中心に、新規の採用が伸びていないことが主な要因です。
参加者(初めて運転)
「楽しかったんですけど、やっぱりすごい緊張しました。全然自分の自家用車とも全然感覚が違うので、やっぱりねちょっと慣れないところはちょっと難しいなと思いました」
参加者(初めて運転)
「ミラーがあって後方確認ができたとしても、長さのイメージがつかめないっていうのがあるので、その部分でも運転の大変さはすごい知れました」
記者
「バスの運転士さんとかちょっと興味持ったりしました?」
参加者
「ああそうですね。もし機会があるなら免許をとって運転したいなとは思います」
秋田県バス協会 荻原勲専務理事
「(バスは)地域の足としてみなさんの重要なものでありますのでなんとか運転士の不足を解消していきたいと考えています」
秋田県バス協会は、今後も運転士の確保に向けた取り組みを続けていくことにしています。