高校野球・夏の秋田大会決勝 金足農業が2年連続の優勝 快進撃を続けてきた鹿角はわずかに及ばず
甲子園出場をかけた高校野球秋田大会の決勝が行われ、金足農業が2年連続の優勝を果たしました。
花輪・十和田・小坂が統合して2年目の鹿角は今大会、甲子園出場経験のある高校を次々と破ったものの金足農業に、わずかに及びませんでした。
柴田アナウンサー
「初優勝がかかる鹿角と大会2連覇がかかる金足農業、この夏の甲子園出場校が決まる1戦を一目見ようと、こまちスタジアム、多くの人が駆け付けています」
同じ時間、鹿角市ではパブリックビューイングが行われ、市民がこまちスタジアムの選手たちに声援を送りました。
決勝は、熱中症の予防のため午前10時開始です。
ただ秋田市は試合前に既に30度を超えました。
金足農業は、エースの吉田大輝がマウンドにあがりました。
4回表、勢いのある鹿角に攻め立てられます。
1番の川又のツーベースヒットに。
2番舘洞のヒットで吉田はノーアウト3塁1塁のピンチを迎えます。
三振を1つとったあと、犠牲フライでの得点を狙ったランナーをホームでタッチアウトに。
金足農業が安定した守りをみせました。
鹿角の先発は2年生の佐藤大和。
3回戦から毎試合登板しています。
佐藤から点が奪えていなかった金足農業は6回。
フォアボールとバッテリーエラーで1アウト3塁のチャンスを作りました。
バッターは前の打席でヒットを放っている4番キャプテンの佐藤晃真。
なかなか攻略できなかった鹿角のエースからタイムリーを放ち、待望の先制点を奪いました。
ただ鹿角は粘ります。
最終回2アウトから振り逃げや盗塁などでランナーを3塁に。
そして、ショートへの内野安打で同点に追いつきました。
延長戦に入ります。
時間が経つにつれて100人ほどに増えた鹿角の応援団は盛り上がりが最高潮に。
延長は、ノーアウトランナー2塁1塁から始めるタイブレークです。
10回表を無得点に抑えた金足農業は、得意の送りバントで1アウト3塁2塁のサヨナラのチャンス。
試合を決めたのは2年生の高橋海生でした。
統合2年目で決勝に進み及ばなかなった鹿角に、地元から惜しみない拍手が贈られました。
鹿角市で応援
「すばらしかった。もうがんばってもらって。本当に」
「残念ですけども来年に期待します」
「熱い試合だったなと思います」
「いい試合でした」
「鹿角みんなここに集まって一団となって応援してやっぱり鹿角っていいなって思いました」
金足農3年 吉田大輝投手
「チームとして全国優勝掲げてるので」「1勝1勝勝って絶対優勝したいと思います」