出血性ショックで死亡した男性(93) 刃物で複数か所を刺される 一時クマによる被害の可能性が示唆されるも警察は殺人事件として捜査 秋田・大仙市
18日午後、大仙市で93歳の男性が血を流して倒れているのが見つかり、その場で死亡が確認されました。
死因は複数か所を刃物で刺されたことによる出血性ショックで、警察が殺人事件として捜査しています。
死亡したのは大仙市協和峰吉川字高見の進藤藤義さん93歳です。
大仙警察署の調べによりますと、18日午後1時すぎ、外出先から自宅に戻った80歳の妻が寝室で血を流して倒れている進藤さんを発見し110番通報しました。
大仙市は18日夕方、「ツキノワグマによるものと思われる人身被害が発生した」と市民に防災メールを通じて注意を呼び掛けました。
しかし。
北嶋大聖記者
「当初はクマによる被害の可能性も示唆されていましたが、一夜明けて、警察は、殺人事件として捜査を始めたと発表しました。」
司法解剖の結果、進藤さんの死因は複数か所を刃物で刺されたことによる出血性ショックで、警察は殺人事件として捜査しています。
進藤さんは妻と51歳の長男との3人暮らしで、妻は午前9時半ごろ、自宅にいた進藤さんに声をかけてから外出していました。
長男は在宅していましたが「大きな声など気がついたことはなかった」と話しているということです。
近くの住民
「けさこのニュース聞いてびっくりしました。クマだと思っていたので」「お父さんは元気で朝早くから夜遅くまで働いていました。畑に行って、あの、野菜、採ってきては、あの、道の駅に出荷したりして、うん、よく働いていました」
近くの住民
「ちょっと信じられないですね、こんな小さな集落で、そんな殺人事件なんて考えられないです」
死亡した進藤さんについて近所の人は、他人から恨みを買うような人ではなかったと話します。
警察は、妻が外出した午前9時半から発見されるまでの約3時間半の間に進藤さんが殺害されたとみて、凶器の捜索や現場の検証などを進め犯人の特定を急いでいます。