クマなどの動物と列車の衝突事故防止へ 忌避剤を線路沿い計64キロに散布 区間は昨年度の倍に JR秋田支社
動物と列車との衝突事故を防ぐため、JR秋田支社は今年度、管内の線路沿い、合わせて64キロの区間にクマなどが近寄るのを防ぐ薬剤を散布することにしています。
JR秋田支社によりますと、管内ではクマが大量出没した2023年度、列車とクマの衝突事故が46件、カモシカとの衝突事故が39件発生し、いずれも前の年度を大きく上回りました。
これを受けJRは、衝突事故や目撃情報があった線路沿いを中心に、クマなどの動物が近寄るのを防ぐ薬剤、忌避剤の散布を行っています。
散布した区間では衝突事故、目撃ともに減少し、一定の効果があったということです。
今年度は散布する区間を昨年度の倍に延長し、田沢湖線と奥羽線、羽越線五能線の一部区間、合わせて64キロに忌避剤を散布することにしています。