「広聴」の大切さを県職員が学ぶ 情報発信力強化が目的の新たな取り組みスタート 鈴木知事が注力する事業のひとつ 秋田

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秋田 2025.08.25 18:54

県職員の情報発信力を強化する新たな取り組みがスタートしました。

鈴木知事が力を入れる事業のひとつで、初回は、「広」く「聴」く、「広聴」の大切さを学びました。

「県庁発信力強化事業」は、県が始めた新たな取り組みです。

初めての研修会には、部局の垣根を越えて30人の県職員が参加しました。

講師を務めたのは、埼玉県川口市の元職員で、様々な企業や自治体の広報戦略に携わってきた浦野秀一さんです。

テーマは、「広」く「聴」くと書く「広聴」。

参加した職員は、県民のニーズを把握する「広聴」の大切さを学びました。

あしコミュニティ研究所 浦野秀一 所長
「広聴で大事なことはむしろこっちなんですよ。聴、これは、心の耳で聴く。こういう意味合いがあるんです。意見の要点、真意はどこにあるか。それを探ること」「そう言われてみると、この聴の字に、まだれをつける。まだれをつけるとこれ建物を表すんですがね、これどういう意味の文字かと言ったら、役所という意味の古い漢字なんですよ。だから行政というのは、元々、住民の意見を踏まえて仕事をするところだったんですよ。だったっていうか、なんですよ。漢字にも表れているということなんです。その時に、ただ広く聴く努力だけじゃダメよと。むしろ、心の耳で聴く。意見の要点、真意、そこをつかみとる努力が伴わなかったら、それは広聴とは言えないんだということなんです」

浦野さんは、住民から寄せられた意見を、カードを使って整理して、新たな住民サービスにつなげた三重県の例を紹介しました。

県では、来年1月まで毎月、テーマを変えて研修を行い、職員の情報発信力の強化を目指すことにしています。