デフリンピック・陸上十種競技の日本代表に選出 岡部祐介選手(由利本荘市)が母校へ 後輩に夢を諦めないことの大切さを伝える
聴覚に障害がある人たちの国際スポーツ大会・デフリンピックの、「走る・投げる・跳ぶ」から構成された陸上十種競技で日本代表に選ばれた由利本荘市出身の岡部祐介選手が、母校を訪れました。
後輩児童からエールを受けた岡部選手は、「夢を諦めないことの大切さ」を伝えました。
卒業以来、約25年ぶりに母校を訪れた、岡部祐介選手。
「みなさん、知っていると思いますけれども、聞こえないので、拍手でパチパチされても分からないです。代わりにこれが手話の拍手になります。みなさんも一緒にやってみたいと思います。せーの、いいですね。うれしいです。ありがとうございます。改めまして岡部祐介といいます」
由利本荘市出身の岡部選手は、鶴舞小学校で6年間を過ごしました。
これまでに2回、デフリンピックに出場していて、先月、37歳にして、陸上の十種競技で日本代表に内定しました。
岡部選手が後輩に伝えたのは、夢を持つことの大切さです。
岡部 選手
「小学生の頃、身体を動かすのは好きでしたけど、得意ではなかった、走るのは。早く走りたいと毎日頑張って練習しました。そして今、夢であったデフリンピック出場を勝ち取ることができました」
19日は、母校の後輩から、手話を交えながらのエールを受けました。
「岡部選手、頑張ってください!」
世界を舞台に活躍する先輩の言葉を胸に刻んだ児童たち。
児童
「頑張ってほしいなという気持ちで、あとなんか、夢を諦めないというのが分かりました」
関向良子アナウンサー
「何のメダル見たい?」
「金です」
「最後まで諦めないことを知りました」
関向アナ
「これまで諦めたくなったことある?」
「つらい時に何回も諦めたくなりました。岡部さんに言われたことを心に入れて頑張っていきたいです」
岡部 選手
「自分の好きなこと、やってみたいことを、夢を諦めないで続けてほしい。それを大事にしてほしいということです。何でもいいので夢を持ってもらうことがいいと思います。それを一番伝えたいです」
岡部選手が追いかけている、夢。
岡部 選手
「デフリンピックは3回目の出場ですが、十種競技としては初めてなので、今まで積み重ねてきた練習の結果として、メダルを取りたい。みなさんのおかげでもあるので、頑張りたい。応援よろしくお願いします」
岡部選手は、「デフリンピックでのメダル獲得」を見据えて、さらにトレーニングに励み、11月に開かれる大会に臨みます。