見て、感じて、味わうワイナリーツアー 由利本荘市の魅力がたっぷりと 秋田

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秋田 2025.09.03 18:00

JRは、地域の新たな魅力を発信しようと、各市町村と連携して様々な催しを企画しています。

今月は、由利本荘市の魅力に触れられるツアーが開かれます。

先日、報道機関を対象にモニターツアーが行われ、鴨下望美アナウンサーも参加してきました。

■大自然に囲まれたブドウ畑でいただきます♪

鴨下望美アナウンサー
「由利本荘市の魅力、今回は食とワインで感じていきます。ツアーはこちらのブドウ畑からスタートです」

訪れたのは、由利本荘市矢島町に去年誕生したワイナリー、トヨシマファームのブドウ畑です。

地域の新たな魅力を発信しようとJRと由利本荘市が共同で企画したのが、地元産のワインをテーマにしたツアーです。

湊貴信 市長
「今回、豊島さんのこのワインを中心とした観光コンテンツ、またひとつ鳥海山のこの観光の魅力が増すということで市としても大変うれしく思っておりますし」

鳥海山のふもとにある約2ヘクタールのブドウ畑。周りを山々に囲まれた広大な自然のなかで、美味しいワイン用のブドウが育まれています。

ワインが生まれる環境を見て、感じて、味わう今回のツアー。

「かんぱーい!」

早速、ワインをいただきます。

鴨下望美アナウンサー
「美味しい!ちょっとシュワっとしてますしスッキリしてる!」

この畑では、「垣根仕立て」という方法で約6,000本のブドウを栽培しています。

木1本あたりにつくブドウが少ないため、うま味が凝縮された実がなるといいます。

鴨下望美アナウンサー
「これこの辺にあるのがブドウの身ですね。なんかかわいいサイズですね。」
豊島昂生さん
「そうですね。ちょっと小さいですね」「ワイン用のブドウっていうのはどちらかというとこのような小粒です。そうすることによって粒が小さいことによって皮の表面積が増えるんですね、この皮の裏とかに美味しいコクとか香りとかが詰まっているので。そう僕たちは、皮を育てているんです」
鴨下望美アナウンサー
「なるほど、実じゃなくて皮を育ててる」
豊島昂生さん
「そうすることによって美味しいワインが作れます」
鴨下望美アナウンサー
「確かに、ワインだと皮の味というか風味も大事そうですもんね」

栽培しているのは、シャルドネやピノグリといった8種類のワイン用のブドウです。

ツアーでは、試食することもできます。

鴨下望美アナウンサー
「いただきま~す。初めて食べる、んん、おいしいです。皮が分厚くってちょっと渋みみたいなのを感じるんですけど、中の酸味がすごくいいです、おいしい。甘味もあとから感じます」

ワイン生産の背景を聞き、大自然の中で飲むワインは格別です。

■去年10月にオープンしたばかりのワイナリーへ

続いて向かったのがワインの醸造所、ワイナリー。

県内7つ目のワイナリーとして去年10月にオープンしました。

それまで県外のワイナリーに醸造を委託していましたが、自社で一貫してワインを造れるようになりました。

豊島昂生さん
「自分でようやく仕込めるっていう楽しさ嬉しさっていうのが今はあります」
鴨下望美アナウンサー
「すぐ様子を見られるメリットも?」
豊島昂生さん
「ありますあります。やっぱり受託だとね、細かいところまで指示ってできないじゃないですか。ようやくこう自分の思いが100パーセント詰まった商品ができるっていうのはすごくうれしいし、うちの強みにもなってくると思うので本領発揮です」

ワイナリーは月に1回開放されていて、施設の見学ができるほか、ツアーで提供されたワインを購入できます。

■列車に揺られながらワインと食を堪能

そして、ツアー最後は地域を走る由利高原鉄道の車内でワインと食を堪能します。

「かんぱ~い!」

鴨下望美アナウンサー
「わ~おいしい~」

ワインに合わせるのは由利本荘市の人気店で提供されているメニューです。

由利牛のローストビーフやマダイのカルパッチョなど、地元の食材をふんだんに使った品々です。

鴨下望美アナウンサー
「んん~やわらか~い」

約40分間、列車に揺られながら味わう地元のワイン。

鴨下望美アナウンサー
「おいしい~また違った味わいです。しかもやっぱりなんといってもこの景色ですよね。秋田といえばの田園風景が広がっています。この大自然を眺めながら列車に揺られて飲むお酒。いつも以上においしく感じます」

このモニターツアーは、今年初めて試験的に実施され、一般向けには今月20日に開かれます。

今回はすでに定員に達しましたが、由利本荘市の地域活性化のため来年度も開催される予定です。

JR秋田支社 澤井純さん
「地域づくりに非常に力を入れておりまして、弊社の様々なアセット(財産)を使いまして、何か地域の困りごとを一緒に解決できないかというところで動いております」「来年度に向けてまたやり方を含めて考えながら来年も一緒にやっていきたいと思っております」

JRは、今後も各市町村と連携して地域の魅力を発信する企画を打ち出していくことにしています。