地場産業の活性化へ 中学校の給食に川連漆器 来年度は小学校でも
湯沢市にある全べての中学校の給食に国の伝統的工芸品・川連漆器のお椀が導入されました。来年度は小学校でも使用される予定で、湯沢市は地場産業の活性化につなげたい考えです。
こちらが湯沢市にある全ての中学校の給食に導入された国の伝統的工芸品、川連漆器のお椀です。直径がおよそ12センチ、トチノキの原木を切り出し、漆を塗り重ねる伝統の工程で作られました。給食センターの食器洗い機にも対応できる強度を保つため、木の厚みや下地の処理など、試行錯誤を経てようやく完成しました。
地域に根ざした伝統的工芸品に日ごろから親しんでもらい、生徒たちにふるさとへの愛着を深めてもらおうと湯沢市が導入したものです。導入初日は豚汁が盛り付けられました。
川連漆器の製造が盛んな地域にある稲川中学校に湯沢市の佐藤一夫市長も訪れ真新しい漆器に盛り付けられた給食を生徒たちと一緒に味わいました。
女子生徒「器もきれいだから食べ物自体もきれいに見える気がしてとても食べる気があがっていいと思います」
男子生徒「漆器にすることによって食欲が沸いてくるというか、川連漆器にはそういう効果があるんだなって」
女子生徒「食べてるものはいつもと変わらないけど食器が違うことによって何か食べたくなる」
佐藤一夫・湯沢市長「秋田県を代表する伝統産業でもあるのでぜひそれで毎日ごはんを食べたり給食でお椀を使ったりしているということを誇りに思っていただきたい」
来年度は小学校にも導入される予定で、湯沢市は地場産業の活性化につなげていきたい考えです。