寒冷前線や暖かく湿った空気などが影響 県内は先週に続き大雨に 雨のピークは過ぎるも引き続き土砂災害に警戒を 秋田

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秋田 2025.08.27 18:19

26日夜から27日朝にかけては雷で目を覚ましたという方も多かったのではないでしょうか?

寒冷前線や暖かく湿った空気などの影響で県内は先週に続き、大雨となっています。

雨のピークは過ぎましたが、引き続き土砂災害に警戒が必要です。

空を切り裂く稲光。

太田朋孝記者
「連続で雷が鳴っています」

27日の県内は上空を寒冷前線が通過し、昼ごろにかけて、大気の非常に不安定な状態が続きました。

太田朋孝記者
「雨で道路が一部冠水しています。排水溝で水を吸いきれなくなっています」

各地で、道路の冠水が相次ぎました。

進藤拓実記者
「秋田市牛島地区です。冠水の影響か、通行止めになっています」「この先で浸水した車が動けなくなっています」

秋田市内では複数のアンダーパスで車が水に浸かり、動けなくなるトラブルがありましたが、けがをした人はいませんでした。

秋田市では午前7時すぎまでの1時間に40ミリの、由利本荘市では午前8時すぎまでの1時間に39ミリの激しい雨が降りました。

ピークは過ぎましたが、これまでの雨で地盤の緩んでいる所があることから、引き続き土砂災害に警戒が必要です。

先週、記録的な大雨に見舞われた仙北市西木町です。

浸水被害のあった地域では27日も復旧作業が進められていました。

ただ、雨の影響で罹災証明書発行のための市の調査が行われなかったほか、ボランティアの受け付けも一時中断されました。

支援拠点となっている市の公共施設ではきょう青森の鰺ヶ沢町の社会福祉協議会が昼食の炊き出しをしました。

青森を襲ったおととしの豪雨災害では、秋田からも多くの支援を受けたといいます。

鰺ヶ沢町から
「あたたかいごはんを食べて少しでも気持ちが落ち着くことができればと」

鯵ヶ沢の人たちから託された食料を使って作られたカレー。

早期復旧を願う気持ちも込められています。

正午過ぎには住宅や公共施設の復旧を進める人たちが続々と訪れました。

「どうぞ取って行って持って行ってくださいごくろうさまです」

男性
「とてもありがたいです、すごく温かくておいしいです」

被災した中島孝さん
「大変おいしくてありがたい、助かります」「まず片付けもそうですけど、ちょっといま寝泊りや食事がつくれるところ、早急にこれからやっていきたいです」

鯵ヶ沢町社会福祉協議会 井上雅哉事務局長
「あの実際私も3年前被災しているんですけども、やっぱ被災したっていうのはやっぱり心には必ず傷が残ると思います。ただあの地域の中でみなさんこうつながって、この災害を乗り切った後もですね、まぁお互い助け合っていただければうれしいなとそう思っています」

再びの大雨が生活再建の動きに水を差す中、人のぬくもりが大きな支えとなっています。