終戦から今年で80年 長崎で被爆した男性が自身の経験と平和への思い語る

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秋田 2025.07.12 17:36

終戦から今年で80年です。長崎に投下された原子爆弾で被爆した男性が、秋田市で自身の経験と平和への思いを語りました。

秋田市の土崎みなと歴史伝承館で開かれた平和について考える催し。戦争の悲惨さを語り継ごうと秋田市が毎年開いていて80年前に原爆が投下された長崎の様子を収めた写真が並びました。

当時の様子や証言の数々を伝える講話会も開かれ、およそ80人が耳を傾けました。

橋本富太郎さん「被ばくして80年ですから82歳になるんですが、なんせ2歳になる前の事件ですので、記憶はないんです」

語ったのは長崎で被爆した橋本富太郎さん81歳です。両親が残していた手記や被爆者の証言をもとに語り部として活動しています。

橋本さん「440メートルの風があなたにドンっときた、あなただってバッきた、重さに換算すると10トンと計算されています。(午前)11時2分にピカっとした瞬間、そこにおった人の上にお相撲さんに換算して50人の人がドンっグシャ」

「戦争犠牲者の冥福を祈ろうということで黙とうをしましょうとヴーと鳴る、この音を聞くと体が勝手に震えるんです、防空壕というのは1歳何か月の子どもにも地獄の場所だったんだろうなぁと思う。なにが70年前80年前90年前に起こってたのかを学んでくださいということで、微力だけど無力じゃないんで、ぜひ行動をともなってください」

戦争を二度と起こさないために。平和について考えるこの催しは13日、秋田市役所でも開かれます。