相次ぐクマの"居座り"…警察が対応訓練 オリの設置や連携など2次被害を防ぎながらの対応を確認 秋田市
クマの目撃や建物への侵入が県内各地で相次ぐ中、“居座り”を想定した訓練が秋田市で行われました。
参加者は、居座ったクマによる被害に遭わないよう、連携して捕獲用のオリを設置する方法などを確認しました。
秋田中央警察署が行った訓練は、クマが建物内に入り込んで人にけがをさせ、そのまま居座り続けているという想定で行われました。
現場に駆け付ける警察は、建物内にいるクマに襲われないようにしながら対応にあたります。
去年の年末、秋田市では、土崎地区のスーパーにクマが侵入して、店員にけがをさせ、丸2日居座ったあと捕獲されました。
また、秋田市仁井田では、クマが自動車整備工場に入り込み、次の日に捕獲されるなど、“居座り”が相次いでいます。
28日の訓練では、警察が、順次駆け付けた秋田市の職員や猟友会などと協力して、30人体制でクマの捕獲に取りかかりました。
建物のどこに潜んでいるかをドローンで確認します。
屋内の狭いスペースでのドローンの操縦、飛行できなくなるトラブルも発生しました。
こうした課題を洗い出すための訓練でもあります。
クマの居場所が分かったあとは、猟友会や市の職員の判断で、重さが200キロを超える鉄製の捕獲用のオリが設置されました。
どんなケースでも、2次被害を防ぎながらの対応が求められます。
新屋猟友会 打矢道雄さん
「建物の方、初めてなので、我々は、新屋の方は、訓練、それでだいぶまず勉強になりました」
秋田中央警察署 髙橋俊之 地域課長
「この実践的訓練には参加していない警察官もおりますので、今後機会を設けまして、座学的な机上訓練や、実際にこういった実践的訓練ブラインド形式(クマがどこにいるか分からない状態)による実践訓練、こういうことも実施していく必要があるなと思っております」
近年は、山あいか市街地かに関わらず、クマの出没が相次いでいます。
参加者は、迅速な対応や役割分担、それに、情報の共有といったポイントを全員で確認しました。