閉校した小学校の校舎に日本語学校が開校 ネパールなどから45人が入学 関係人口の増加に期待 秋田・にかほ市
にかほ市象潟町の旧上郷小学の校舎を活用して、新たに、日本語学校が開校しました。
閉校してからは、カフェや特産品の販売所などが設けられていましたが、ここに、外国人が学ぶ拠点が新たに整備され、関係人口の増加に期待が寄せられています。
にかほ市象潟町の、旧・上郷小学校。
2018年3月に閉校してからは、東京の企業が校舎を活用して「地域の交流拠点施設」として運営してきました。
その拠点施設に、先月、「サンクパール日本語学院」が開校しました。
「留学生ビザ」を取得した45人が、19日、入学式に臨みました。
学生たちは、日本から5,000キロ以上離れたアジアの国々の出身です。
ネパールからが41人と9割以上を占めていて、そのほかは、スリランカとパキスタンからの留学生です。
伊東祐郎 校長
「日本語の勉強だけではありませんね。秋田の文化、そして日本の暮らし、そして地域の人たちとの出会いも大切にしていただきたいと思います。たくさんの繋がりをつくってください」
新入生代表 プラバトさん(24)
「これからの学校生活に大きな期待を持っています。日本の勉強をするだけでなく、日本について学び、いろいろな経験をして、必ず豊かな人になります」
施設を運営する企業は、地域の関係人口の増加と、さらには働き手不足の解消にもつなげようと、にかほ市に日本語学校を開校させました。
県内では、秋田市に次ぐ2校目の日本語学校です。
すでに母国で一定期間、日本語を学んできた学生たちは、多くがここで1年半から2年学んだのち、日本で大学や専門学校に進学する予定です。
新入生
「日本の文化が好きです。日本の留学システムがいいですから、日本へ来ます」
新入生
「日本語、漢字、ちょっと難しいですね。ひらがな、カタカナ、やさしいですね」
田村修アナウンサー
「日本語はどのくらい勉強していましたか?」
新入生
「ネパールで6月ぐらい勉強しました」
田村アナ
「6か月?」
新入生
「はい、6か月」
田村アナ
「上手ですね」
新入生
「はい、少し。ホテル、レストランで、いいコックになりたいですから」
学生たちは、学校が提供するアパートなどで生活し、アルバイトとしてスーパーや飲食店などで働きながら、実践的な日本語の習得に努めます。
学校では、10月にはさらに30人程度の学生を迎える予定です。