羽根の落下事故が起きた風車で残りの羽根を取り外す作業 20日は悪天候で本格的な作業は短時間にとどまる 今月末の完了を目指す 秋田市
秋田市新屋にある風車の羽根が落下した事故で、支柱に残っている羽根を取り外す作業が始まりました。
天気が悪かったためクレーンを使った本格的な作業は21日以降に見送られましたが、設置業者と保守管理業者は今月末までに作業を完了させる方針です。
進藤拓実記者
「秋田市新屋にある雄物川の河口です。この時間帯風が強く吹いています。対岸に見えるのが羽根が落下した風車です。天候の影響か羽根の取り外し作業はまだ行われていません、てっぺん部分はモヤがかっていて、全く見えない状態です」
秋田市新屋にある東京のさくら風力が設置した風車は、今月2日、回転中に羽根が折れて落下しました。
その近くで倒れていた男性が病院に運ばれ、死亡が確認されています。
さくら風力と風車の保守・管理を担う日立パワーソリューションズは、支柱に残った羽根を取り外すため今月10日から大型クレーンなどの準備を進めてきました。
進藤拓実記者
「風が落ち着き高所での作業が始まりました。風車の上には3人の作業員が確認できます。」
20日は作業が本格的に始まりましたが天気が悪かったため、クレーンを使った作業は午後の数時間に留まりました。
今後は、まず、支柱に残っている折れた羽根を取り外したうえで、残る2本の作業にも取りかかる予定です。
折れた羽根は落下した部分とあわせて日立パワーソリューションズの茨城にある工場に運ばれ、事故の原因の分析に活用されます。
さくら風力と日立パワーソリューションズは、今月末までに作業を完了させる方針です。