秋田市の沼谷市長がイオンタウン側と初めて面会 外旭川まちづくり計画の白紙化について「ご了承をいただいた」認識
秋田市の外旭川地区で進める予定だったまちづくり事業の現在の計画を白紙にした沼谷市長は、共同で計画づくりを進めた民間事業者のイオンタウン側と初めて面会し、市の方針に理解を得られたという認識を示しました。
沼谷市長は、イオンタウン側が、今も事業に意欲的であると受け止めたと明かしましたが、自身が事業に前向きかどうかは、明言を避けています。
先月の就任以来、前の市長が進めようとしていた事業を大きく転換する方針を示してきた、秋田市の沼谷市長。
8日は、外旭川地区でのまちづくり事業について話し合うため、千葉市にある、イオンタウンの本社を訪れました。
秋田市の穂積前市長は、2022年から、イオンタウンと連携して、外旭川地区のまちづくり事業を進めるための協議を続けてきました。
しかし、事業を進めるための土地の活用に必要な県の同意が得られずに、計画は停滞。
新たに就任した沼谷市長は、これまでの計画は白紙にしたと表明していました。
沼谷市長は、いずれも県内出身である加藤社長や大門前社長など、4人の会社幹部と面会し、事業計画を担当する市の職員も同席しました。
イオンタウン側の意向で、話し合いの様子は報道機関には公開されず、写真や動画も公表されませんでした。
佐々木勇憲 記者
「今、沼谷市長が面会を終えて出てきました。面会は30分ほどで終わったとみられます。どのようなやりとりが交わされたのでしょうか」
話し合いを終えた沼谷市長は、報道機関の取材に応じ、市の方針に理解を得られたという認識を示しました。
秋田市 沼谷市長
「一旦、今の計画自体をリセットさせていただいた、いただくということについては、ご了承をいただいた、問題はなかったと受け止めています」
記者
「社長からは何か言葉は?」
秋田市 沼谷市長
「特にまぁ…あの…毎日忙しいでしょ?とかそういう世間話はありましたけど」
イオンタウン側は、現在も事業に前向きであることを明らかにしていて、今後も協議を続けながら、事業の方向性を見定める考えです。
秋田市 沼谷市長
「当然イオンさんとしても、これまでの経緯もあれば、あそこの開発についてはまだ意欲がおありという状態ですから、何らかのご提案もこれからあろうかと思いますし」
「お互いに様々な可能性を提案しながら、着地、合意ができるところにあるのかどうか、というところだと思います」
市長自身が事業に前向きかどうかについては、「ニュートラルです」と答え、明言を避けました。
沼谷市長は、穂積前市長が設置した事業計画を担う部署・まちづくり戦略室の職員の数を半分以下に減らしていて、事業を急いで前に進めようとは考えていないとみられます。