ICT=情報通信技術を搭載した建設機械の体験会 最新の建設技術を学ぶ 担い手不足や労働環境改善にも期待 秋田・北秋田市
高齢化で建設機械のオペレーターや整備士が減少する中、担い手の確保につなげようとICT=情報通信技術を搭載した最新の建設機械の体験会が北秋田市で開かれました。
最新の技術を活用することで労働環境の改善にもつながることが期待されています。
体験会は、県立鷹巣技術専門校とコマツ秋田が開いたものです。
建設機械のオペレーターを目指す訓練生など16人が参加し、最新の建設技術を学びました。
コマツ秋田 今野敬太さん
「建設機械が自分がこの建設現場のここにいるっていうのを自分で認識することで、どこを掘ったらどこまで掘ったらいいかどういう形に土を盛ってあげたらいいかというのを自分で判断しながら制御かけて施工を進める。これが施工のオートメーション化ですね」
人手不足が進む建設業界。
とりわけ機械のオペレーターが高齢化とともに減少していて、国はICTを活用した建設技術の普及を推進しています。
30日は、そのICT技術を搭載した建設機械のデモンストレーションと試乗会も行われました。
コマツ秋田 小野田飛翔さん
「どんなに作業機を操作してもこのラインより下には作業機、バケットが掘り込まないようになっています」
建設機械には、完成させるのり面の形のデータが作業前に登録されていて、位置情報をもとにアームが自動で停止する仕組みとなっています。
通常、両手で行う操作を片手で行うこともできます。
ベテランしかできなかった作業が、若手でも可能になることから、効率化や省力化につながると期待されています。
参加者
「やっぱり途中で止まっちゃうんで、はっきり言ってよそ見してても操作できるような感じだったのですごい楽でした。やっぱりのり面なんか操作するのにもすごい微妙な操作があるのですごい難しいんですよ。それが本当操作片手1本でできるのですごい楽でした」
コマツ秋田 小野田飛翔さん
「秋田県ですね、全国的に見ても人口減少、担い手減少、高齢化、すごくそういった影響受ける地域だと思うんですが、こういった最新の技術を投入して少しでも建設業業界の(つらい)イメージ払拭だったりですとか若い人が目指したい、やりたいという業界に少しでもなっていければいいなと考えております」
コマツ秋田は、最新技術を活用することで、労働環境の改善にもつなげていきたい考えです。