風車の羽根の落下事故を巡り秋田市の沼谷市長が経済産業省を訪問 事故原因の早期究明や安全対策の強化を要望
秋田市の沼谷市長は秋田市新屋にある風車の羽根の落下事故を巡り、経済産業省を訪れて事故原因の早期究明や安全対策の強化などを要望しました。
市によりますと経産省の幹部は「国と自治体が連携し再発防止に向けた体制づくりを強化していく必要がある」という認識を示しました。
8日午後3時ごろ、秋田市の沼谷市長は、衆議院秋田1区選出の冨樫博之議員とともに、風車の事故を巡って経産省の幹部と面会しました。
今月2日、秋田市新屋にある風車の羽根が落下し、その近くにいた宍戸敬さん81歳が死亡しました。
沼谷市長は経産省に対し事故原因の早期究明や安全対策の強化などを要望しました。
また、風車の周辺に人が簡単に立ち入れないように安全基準を見直すことも求めています。
沼谷市長は事故の後、風車の設置や管理について自治体が一定程度関与できる法制度が必要だという見解を示していて、今回の要望にも盛り込んでいます。
秋田市によりますと、経産省は「今回と同型の風車を設置する全国の事業者に対し緊急点検を指示した」と説明。
その上で、「再生可能エネルギーの導入推進には風力発電の安全確保が大前提となる」「国と自治体が連携し再発防止に向けた体制づくりを強化していく必要がある」という認識を示しました。