【特集】期待の中学生力士 全国大会出場を目指して 切磋琢磨してきた先輩とともに土俵へ
every.がその成長ぶりを追いかけている中学2年生の佐々木陽希さんの特集です。
陽希さんには幼いころから切磋琢磨してきた1学年上の先輩がいます。
全国大会出場を目指して、2人はともに県中総体の土俵にあがりました。
その結果は…。
普段はカラダ一つで戦います。
羽城中学校の佐々木陽希さんは、2年生ながら東日本大会を制した相撲少年です。
大好きな先輩がいます。
男鹿東中学校3年の石川彪(ひゅう)さん。
去年、サッカーではなく、相撲で全国大会に出場しました。
学校も学年も違いますが、6歳からのつきあいです。
競技人口は、全県でもひと学年に10人もいません。
試合や稽古でたびたび顔を合わせるうちに、なんだかウマが合いました。
チームを組んだ時もあります。
クラブチームとして臨んだこの大会では、3人制の団体戦に2人で出場し、見事優勝しました。
東北でもトップクラスの実力を持つ2人なら、全国上位も夢ではない。
陽希さんを指導する伊藤功コーチも、そう思っていました。
学校単位の出場であれば市町村から補助がでますが、地域を超えたクラブチームに、それは望めません。
2人は今年も、県中総体の個人戦に出場します。
中学校生活で陽希さんにとってははじめての、彪さんにとっては最後の全国行きをかけた大会が、いよいよ始まります。
迎えた、決戦の日。
県中総体の相撲競技には、県内9つの中学校から17人が参加しました。
東日本大会を制した陽希さんは、2年生ながら「追われる」立場です。
彪さんも、この日は対戦相手の1人。全国につながる、1年に1度の大会です。
団体戦の優勝チームと、個人戦の上位3人が全国大会に出場します。
陽希さんに、頼もしい味方が駆けつけていました。
羽城中学校の目黒健校長です。
東日本大会で優勝した翌日。
羽城中学校に相撲部はありませんが、目黒校長は、かつて井川中学校で相撲を指導し、生徒を全国大会に導いたことがあります。
大好きな相撲にひたむきに取り組む陽希さんを、影に日向に応援してきました。
いつも見てきたからこそ、少し気になることがあったようです。
羽城中学校 目黒健 校長
「リラックスしてやれって」
ちょっと緊張気味。
2年生の夏、ライバルたちの包囲網を突破できるのか。
危なげなく準決勝に進出。
次の相手は、合川中学校の主将 成田虎六久さんです。
主な対戦成績は、陽希さんが2勝、成田さんが1勝。
勝った方は全国大会出場が決まります。
ここは、3年生の意地が勝りました。
合川中学校 成田虎六久さん
「やってやるというところとやっぱり去年の借り返したいなというところありました」
準決勝もう1組は、去年も全国大会に出場した実力者同士が対戦。
引き落としで、合川中学校の金田一馬さんが勝利。
陽希さんと彪さんは、残りひとつの全国切符をかけ、3位決定トーナメントに臨みます。
相手を押し出そうとしたところ、勢い余って。。。
彪さんの待つ土俵に、たどり着くことはできませんでした。
ざわめきが残る中でむかえた、3位決定戦。
相撲は、待ったなしの一発勝負。
改めて思い知らされました。
佐々木陽希さん
「いままでやってきたこと、今回の大会で出し切れなくて悔しいし、彪に迷惑かけたなと思って、絶対次ここに戻ってくるときは泣くんじゃなくて笑ってやる」
来年を最後に、相撲は全国の中総体の競技から除外されることが発表されています。
陽希さんラストチャンスへの挑戦が、ここから始まりました。
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陽希さんそして彪さん、ともに悔しかったですよね。
全国大会に出場する皆さんにはその思いも背負って頑張ってきて欲しいですね。