県が発注した工事をめぐる贈収賄事件 初公判で県職員などの男ら3人は起訴内容を認める 秋田
県が発注した工事をめぐり、賄賂をやり取りした罪に問われている県職員の男ら3人の初公判が行われました。
3人はいずれも起訴内容を認めました。
収賄の罪で起訴されているのは県秋田地域振興局建設部の保全・環境課に所属していた齊藤一人被告56歳。
贈賄の罪で起訴されているのは青森県五所川原市にある建設会社大成産業の社長だった長谷川武哉被告81歳と、潟上市にある大成産業の秋田木材加工センターのセンター長だった御所野富雄被告77歳です。
起訴状などによりますと齊藤被告は2022年度の県発注の道路補修工事をめぐり、転落防止柵の仕様を変更し大成産業だけが受注できるよう便宜をはかりました。
また、このほかの転落防止柵の補修工事についても、大成産業が下請け業者に選ばれるようあっせん。
その見返りなどとして3人はおととし5月、現金200万円の賄賂をやり取りした罪に問われています。
27日の初公判で、3人はいずれも「間違いありません」と述べ、起訴内容を認めました。
検察側は、「齊藤被告の実家にあった木材を加工する機械を御所野被告が100万円で買い取ってくれたことに恩義を感じて公共工事をあっせんするようになった」と指摘しました。
また、賄賂のやりとりについては「有利な取り計らいを受けて約3,900万円を売り上げたことなどから、御所野被告が長谷川被告に謝礼を渡すことを持ちかけた」と述べました。
次の裁判は8月で被告人質問などが行われます。