世界初の発見!30年前に湯沢市で見つかった昆虫のガの羽の化石が新種であることが判明 「オシキリウスバ ホタルガ」として学術誌にも掲載 秋田

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秋田 2025.06.19 18:02

30年前に湯沢市で見つかり、保存・展示されていた昆虫のガの羽の化石が、新種であることが明らかになりました。

世界で初めての発見とみられていて、市は今後、内外に化石をPRして、子どもたちの教育などにも活用していきたい考えです。

湯沢市ジオパーク推進協議会 髙柳春希 専門員
「世界レベルで見た時に、このホタルガ亜科の新種の化石って今まで見つかったことがないんですよ。それが今回湯沢市で見つかったということで、とても名誉あることじゃないかなと思います」

新種と分かったのは、今から30年前の1995年に湯沢市内で見つかった、昆虫のガの羽の化石です。

地元の高校で地学の教諭を勤めていた押切伸さんが収集し、2012年に湯沢市に寄贈したもので、市の郷土学習資料展示施設で保存・展示されています。

鹿児島大学と慶応義塾大学の研究グループが調査したところ、この化石が、ホタルガ亜科のウスバホタルガ属の新種であることが明らかになりました。

湯沢市ジオパーク推進協議会 髙柳春希 専門員
「ここに脈状のものがあります。これ支脈って言われるものでして、支脈の長さとかあるいは角度とか本数とか、そういったところを網羅的に調べて、それで明らかにしていったという流れになっております。植物の葉っぱの化石よりもさらに小さいものですので、見つけること自体が難しいですし、化石として残るっていうのもとてもまれなことなので」

世界で初めての発見とみられる、大きさ2.5センチほどのこの化石は、収集した押切さんの名前をとって「オシキリウスバ ホタルガ」の学名で、国際的な古生物学会の学術誌に先月掲載されました。

湯沢市は今後、内外に化石をPRしながら、子どもたちの教育などにも活用していきたい考えです。