見る人に安らぎを与える「火」に着目 力強さとはかなさが魅力の日本画展が開幕 秋田・潟上市
見る人に安らぎを与える「火」に着目した美術展が潟上市で始まりました。
火が持つ力強さとはかなさを感じさせる、作品が並びます。
暗闇に灯る火。
火がついて燃え上って消えていく。
人間の一生を見ているような雰囲気を感じさせます。
潟上市にある酒蔵を改造したギャラリーブルーホールで10日から始まったのは、火を題材にした作品展です。
日本画16点が展示されています。
手掛けたのは宮城県出身の画家日野沙耶さんです。
東日本大震災の経験をきっかけに暗闇を照らす火に希望を抱き火をテーマにした作品を描き続けてきました。
こちらは三枚で1つの作品、「華影」です。
実際に紙を燃やし、灰になるまでの火の様子を観察しながら描いたということです。
粒子が荒く、ザラザラとした質感が特徴の岩絵具を使用することで、火をより立体的に浮かび上がらせています。
小玉醸造 小玉真一郎社長
「炎がですねこのギャラリーの建物と非常によくマッチしていて、心のゆらめきとかですね、人間の成長そして喪失そういったものをこの建物その作品から感じ取っていただければと思っています。」
日野沙耶展は10月25日まで、潟上市のギャラリーブルーホールで開かれています。