【特集】流派を超えて結成!若手の民謡・民舞ユニット 伝統を守りつつ新たな民謡の形でふるさとの唄 歌い継ぐ
若い世代が流派を越えて集まり結成した民謡・民舞のグループが先月、半年ぶりに全員そろってステージに立ちました。
披露したのはこれまでの枠にとらわれない民謡のステージ。
若者たちの姿を追いました。
県内に若手の三味線奏者は数えるほどしかいません。
同じ秋田民謡でも、師匠は別々。
全部で4つの流派からメンバーが集まっています。
生徒や学生による民謡・民舞ユニット「BA5E(ベイス)」は、2年前から活動しています。
結成を呼び掛けたのは秋田を代表する民謡歌手のひとり、藤原美幸さんです。
普段は、順位を競うライバル。
でも、大会で顔を合わせるうちに、自然と仲良くなりました。
そんな若手オールスターズが、自分たちなりのステージを作り上げています。
今回力を入れていたのは、仙北市に伝わる生保内節です。
起源は安土桃山時代と言われ、節回しや息遣いが難しい元唄は、昭和初期に、より唄いやすく編曲されました。
今回はその2曲のメドレーにチャレンジします。
舞台は、仙北市田沢湖。
この日、宮城県の大学に通う谷藤翔太さんが帰省し、フルメンバーがそろいました。
公演依頼はありますが、全員のスケジュールが合う日はなかなかありません。
前回そろったのは半年前に遡ります。
それでも…
パワフルな音色で多くの人を虜にしてきました。
「秋田大黒舞」は、踊りも肝心。年の初めや祝いの席で唄われます。
そして、いよいよメドレーポイント。
地元のみなさんは流石。
しっかりリズムで応えます。
セットリストにJポップも交え、親しみやすく。
ベイス、久しぶりのステージは、意外な人たちの心もつかんでいました。
民謡の歌詞を英語に変換。
石川空青さんはいつか海外で唄う日を夢見ています。
この日も、「秋田 港の唄」を英語で披露しました。
新世代が、伝統を守りながらも少しずつ形を変えてふるさとの唄を歌い継いでいます。