市議会議員による市職員へのパワハラ調査 政治倫理審査会が”議員”1人のハラスメントを認定「過大な要求を含む高圧的な言動」 秋田・鹿角市
鹿角市議会議員による、市の職員へのパワハラについて調べていた市議会の政治倫理審査会は18日、“議員”1人の言動についてハラスメントと認定したことを明らかにしました。
職員に対して、過大な要求を含む高圧的な言動があったとしていて、政倫審は“議員”の実名や詳しい経緯をまとめた報告書を近く市議会の議長に提出します。
今年2月5日までが任期だった鹿角市議会議員をめぐっては、市の職員に行った匿名のアンケートで複数のパワハラを訴える声が寄せられました。
これを受けて、市議会は4月に政治倫理審査会=政倫審を設置し、当時の議員の言動について、調査を続けています。
その後に行った市の職員への実名アンケートでも3人の“議員”の“パワハラ”があげられ職員と当時の議員の双方から、聞き取りを行ってきました。
18日に開かれた審査会後“議員”1人の言動がハラスメントと認定されたことが明らかとなりました。
鹿角市議会 政治倫理審査会 佐藤大介会長
「職員に対して議員からの過大な要求を行ったというふうに認定しております」「その過大な要求が職員の気持ちに少しダメージというほどではないですけど気持ちを少し嫌な思いにさせたといいますかそういった事案だったなというふうに我々はとらえています」
議員と職員は上司と部下の関係ではないため、政倫審はパワハラとはしませんでしたが、過大な要求を含む高圧的な言動でパワハラ的なハラスメントだったと認定しました。
職員からは、「大声を上げられた」「急に呼び出された」といった声が上がっていました。
行為を行った議員については。
記者
「(調査した)3人とも現職だったんですか?」
鹿角市議会 政治倫理審査会 奈良明日香 副会長
「そちらに関しては、含まれているという表現で現在はとどめさせていただいてもよろしいでしょうか」
政倫審は、ハラスメントを行った“議員”や詳しい言動などをまとめた報告書を、近く市議会の議長に提出します。