不祥事相次ぐ由利本荘市 計20万円余りを着服した職員(53)を懲戒免職 町内会からの預かり金や無断発注した商品券を換金

この記事をシェア

  • LINE
秋田 2025.06.10 18:08

由利本荘市は、町内会から預かっていた事務手続きのための費用を着服したほか、上司に無断で発注した商品券を換金していた53歳の職員を懲戒免職処分にしました。

着服していたのはあわせて20万円余りで、親族が弁済する意向を示しているものの、市は警察に被害届を出すことも検討しています。

これは10日、由利本荘市が市議会議員全員を集めた会合の場で明らかにしたものです。

由利本荘市 湊貴信市長
「町内会からの預かり金を着服のうえ借金返済に充て、さらには消耗品を購入するとして入手した商品券を着服し、換金して借金返済に充てるという、同一職員による2件の不適正事案でございます」

10日付けで懲戒免職処分を受けたのは、由利本荘市の大内総合支所に勤務する53歳の男性職員です。

職員は市内の町内会に対して、市の施設を譲り渡すことに伴う事務手続きの費用、14万5,500円を預かりましたが、今年1月、職場の金庫から持ち出しました。

今月に入り、町内会から手続きが終わっていないと市に指摘があって発覚しました。

さらに先週には、6万円相当の商品券を上司に無断で発注して受け取り、換金したことも発覚しました。

職員は、遊興費や生活費で借金があり、その返済に充てたと話しているということです。

市によりますと、職員の親族が全額を弁済する意向を示しているものの、警察に被害届を出すことも検討しています。

由利本荘市では、昨年度、水道水から国の基準を超える有害物質が検出された問題や、酒気帯び運転での検挙などをめぐり、職員の免職や停職、減給処分が相次いだことから、職員への研修や指導の強化を行っていたところでした。