秋田県八郎潟町出身の志田千陽選手と松山奈未選手のシダマツペア 8月の国際大会を最後にペア解消を発表
パリオリンピック、バドミントン女子ダブルスで銅メダルを獲得した八郎潟町出身の志田千陽選手と、松山奈未選手のシダマツペアが8月の国際大会を最後にペアを解消することを8日発表しました。
志田選手は、今後ペアを変えて再びダブルスで世界の頂点を目指していく決意も述べました。
8日午後、シダマツペアが所属する熊本の再春館製薬所の体育館で開かれた記者会見。
まず、池田雄一監督から発表がありました。
「この度志田千陽と松山奈未のペアを解消することをご報告させていただきます」
志田千陽選手(八郎潟町出身)
「私自身はオリンピックの結果に満足しているものの、どこか心残りがありやっぱり女子ダブルスで世界一になりたいという思いが強くありまだまだコートに立ち続けたい という思いを話しました」
松山奈未選手
「五輪が終わった途端、目標とするものがなくなってしまって」「極限の状態まで自分を追い込 んでいたかなというふうに思うので、終わった瞬間少し自分の中で… うーん何かが切れたような感じがあって…」
八郎潟町出身の志田千陽選手と福岡県出身の松山奈未選手のシダマツペアは、志田選手が1学年先輩の28歳です。
去年の夏は、パリオリンピックの女子ダブルスで五輪初出場ながら銅メダルを獲得。
世界トップレベルのペアとして活躍してきました。
ペア歴はおよそ10年です。
2人は別々の高校に通っていたころから、国際大会で組み始め、再春館製薬所に入社後、本格的にペアを結成しました。
「仲いい友達から始まって本当に長い間、今では本当に家族よりも長い間一緒に過ごした、本当に、なんだろう言葉では表せないんですけれども本当に特別な最高のパートナーに出会えてすごく幸せだなあと思いますし」
ただオリンピックのあと、あくまで「世界一」を目指したい志田選手と、全てを傾けて臨んだという松山選手との間に試合へのモチベーションに違いが生じてきたということです。
来月パリで行われる世界選手権がシダマツとして臨む最後の試合になります。
「この10年の思いを込めて残りの大会、シダマツとして最高の締めくくりが出来るよう に頑張ろうという気持ちです。私たちが今まで積み上げてきた こと、そして、私たちの思いは コートの中で見えるものが全てだと思っているので、そこに目を向けていただけたらうれしいです。私たちも皆さんの心に残るような最高のパフォーマンスが出来るように頑張ります。シダマツとしての試合は残り3大会となりますが、温かい目で見守ってくれた らうれしいです。引き続き応援のほどよろしくお願いします。きょうはありがとうございました」
シダマツペアは、まずは、来週東京で行われる国際大会ジャパンオープンに臨み国内のファンにシダマツの集大成を見せたい考えです。
志田選手は、シダマツペアを解消してからは、パリ五輪の混合ダブルスで銅メダルを獲得したワタガシペアの五十嵐有紗選手とペアを組んで世界の頂点を目指していくことも発表しています。
シダマツペア解消までは、残りわずか1か月半です。